「松坂世代」の野手“最後の砦”に― 元打点王が明かす意地、村田への思い

オリックス・小谷野栄一【写真:編集部】
オリックス・小谷野栄一【写真:編集部】

リーグ9位の打率をマークしたオリ小谷野「昨年以上の成績を求めいく」

 プロ野球の一時代を築いたといってもいい「松坂世代」。「平成の怪物」と呼ばれ“大黒柱”だった松坂大輔でさえもテスト入団に合格し中日に入団が決まった。チームの中心選手として牽引してきた男たちも崖っぷちに立たされている。横浜時代に本塁打王を2度獲得した村田修一、広島で盗塁王、新人王を獲得した梵英心の所属先は決まっていない。

 このまま松坂世代は終わってしまうのか――。世代交代の流れに待ったをかけようと、2月1日から始まる春季キャンプに向け汗を流す男の名は小谷野栄一。2002年のドラフトで日本ハムから5位指名を受け入団。勝負強い打撃を武器に徐々に頭角を現すと、「繋ぎの4番」として2010年には109打点を挙げ打点王のタイトルを獲得した。14年オフにはFA権を行使しオリックスに移籍している。

 昨季の成績は130試合470打数130安打6本塁打47打点、打率.277はリーグ9位と堂々たる成績を残した。オリックスに移籍した最初の2年間はケガなどもあり15年56試合、16年50試合の出場に終わったが昨年は4年ぶりに100試合出場と復活を印象付けた。それでも、「個人的には満足できるシーズンじゃなかった。年間を通して体力的にダメな部分もあった。だから今年はその準備をしている。チームとしても個人としても昨年以上の数字を求めていく」と満足することはなかった。

昨年は松坂世代唯一の規定打席到達、去就未定の村田は「松坂と一緒で憧れの選手」

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