「開幕投手」未決定は残り6球団に… 中日はエースの状況次第、巨人は順当に?
セ・リーグで決定はヤクルトのみ…DeNAは混沌、阪神はエースが離脱
3月26日のシーズン開幕まで1か月を切り、セパ12球団の戦力状況が明らかになってきた。3月2日からはオープン戦が始まり、選手たちは調整を本格化させる。そんな中、映えある開幕投手は半数の6球団で決定した。28日にはヤクルトの高津監督が小川泰弘投手に任せることを明らかにした。そこで、現時点で決定している顔ぶれと、未決定球団の有力候補を見ていきたい。
【セ・リーグ】
○巨人:未決定
最有力は、昨季に最多勝と勝率1位の2冠を獲得したエース菅野智之。オフにメジャー移籍を検討するも、コロナ禍の状況などを鑑みて残留。2月27日には広島との練習試合で実戦初登板に臨み、2回を2安打無失点にまとめた。
○阪神:未決定
エースの西勇輝がぜんそく症状を訴えてキャンプを離脱。候補に挙がる青柳晃洋は2月27日の中日との練習試合では3回2安打無失点と好投。さらに、その試合で3回を3安打1四球1失点にまとめた藤浪晋太郎や、昨季11勝の秋山拓巳も候補に入ってきそうだ。
○中日:未決定
与田監督は、昨季沢村賞を受賞した大野雄大が最有力と明言。ただ、そのエース左腕はスロー調整をしている段階で、当初2月20日ごろに決めるとしていた方針も後ろ倒しになっている状況だ。ほかには、右のエースとして期待される柳裕也らが候補になってくる。
○DeNA:未決定
昨季10勝を挙げた大貫晋一や、平良拳太郎らが候補に挙がる。2人は2月25日の楽天との練習試合にそろって登板。先発した大貫は3回6安打2失点、2番手でマウンドに上がった平良が2回8安打6失点と精彩を欠いた。混沌としている状況で、三浦監督も頭が痛い?
○広島:未決定
昨季新人王に輝いた森下暢仁に大役を任せる可能性もある。さらに、右肘手術から復帰し、3年連続の開幕マウンドを狙う大瀬良大地も存在感を示している。九里亜蓮も候補に挙がるが、2月27日の巨人との練習試合では3回5安打2失点と精彩を欠いた。
○ヤクルト:小川泰弘
2年ぶり5度目の大役で、阪神打線と向かい合う。昨年8月15日のDeNA戦で初のノーヒットノーランを達成し、チームトップの10勝を挙げたエース右腕。最下位からの浮上を目指すチームのスタートダッシュを後押しできるか。