カブスはダルビッシュ放出を“後悔する”? 米メディアは疑問視「なぜトレードに…」

パドレス・ダルビッシュ有【写真:Matt Thomas / San Diego Padres】
パドレス・ダルビッシュ有【写真:Matt Thomas / San Diego Padres】

今季の活躍次第で価値高騰の可能性を指摘

 今オフにパドレスに移籍したダルビッシュ有投手。昨季は日本人投手初となる最多勝を獲得し、エース級の活躍を見せたが、急転直下のトレードで2021年シーズンを迎えることとなった。そんな中、米メディアがオフの球団別“後悔すること”を特集し、古巣カブスではダルビッシュを放出したことが挙げられている。

 米メディア「ブリチャーレポート」によると、チーム再建を目指すカブスはダルビッシュをトレードで放出したにも関わらず、改革が中途半端に終わったと指摘。サイ・ヤング賞投票で2位に入り、先発の大黒柱だった右腕の放出に疑問を呈している。

 記事では「なぜカブスはダルビッシュをトレードに出したのか?」と、古巣が決断に至ったことを疑問視。「2023年まで契約が残っていて、もし、今季計画通りに行かなければ、売り払うこともできた」とし「もし、エリート級の投球を続けていれば、シーズンの行方を変える能力のある選手として、(トレード)デッドラインでより価値が高くなったかもしれない」と、ダルビッシュの“売り時”はもっと先だったのではないかと推測している。

 さらには、トレードの要因の1つとしてチームの年俸総額削減が大きな目的であったとしながらも、ダルビッシュ放出後に大きな改革を行わなかったことは不可解であるとした。今季終了後にFAとなるクリス・ブライアントらの主力は手薄になった先発陣に翻弄されながらカブスでの最終年を過ごすことになるのか。ダルビッシュ放出の“代償”を抱えながら改革を進める今季のカブスの戦いぶりにも注目だ。

(Full-Count編集部)

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