大谷翔平、両リーグ最速30号は逆転2ラン 2打席連発で日本人最多本塁打に王手
驚異の5戦6発、日本人シーズン最多31本塁打に王手
■エンゼルス ー オリオールズ(日本時間3日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地のオリオールズ戦に「2番・指名打者」で先発出場した。3回の第2打席で2試合ぶりの29号本塁打を放つと、4回の第3打席では逆転30号2ランを放った。シーズン30号到達は日本人2人目。本塁打王争いではリーグ2位に3本差をつけた。
まずは4点を勝ち越された3回先頭だ。初対戦の左腕・アキンから反撃の狼煙をあげた。内角高め、91.9マイル(約147.9キロ)のフォーシームを引っ叩いた。右翼席へ飛び込む29号ソロ。打った瞬間に本塁打を確信する一撃だった。打球速度104.5マイル(約168.2キロ)、飛距離416フィート(約126.8メートル)、打球角度は30度だった。
1点差に迫った4回1死一塁でもアーチをかけた。左越えへ逆転30号2ラン。日本勢のシーズン30号到達は2004年に31本塁打を放った松井秀喜(ヤンキース)以来2人目。日本人シーズン最多本塁打にも王手をかけた。2打席連発は6月29日(同30日)の敵地・ヤンキース戦以来2試合ぶりで今季2度目(通算3度目)だ。打球速度111.1マイル(約178.8キロ)、飛距離400フィート(約121.9メートル)、角度28度だった。
リーグの本塁打王争いでは2位のブルージェイズ・ゲレーロJr.がレイズ戦で27号本塁打を放ったが、再び3本差とした。6月27日(同28日)の敵地・レイズ戦から5戦6発とアーチを量産し、オールスター戦前の本塁打数では球団新記録となった。
大リーグ機構は前日1日(同2日)にオールスター戦の先発出場野手を決めるファン投票の最終結果を発表。大谷はア・リーグ指名打者部門でメジャー4年目で初選出を果たした。この日、ア・リーグの月間MVPを初めて受賞。日本人野手ではイチロー(2004年8月)、松井秀喜(2007年7月)に次いで3人目の快挙だ。7月も好スタートを切った。