平野佳寿、OP戦3試合目で初の無失点 MLB公式サイト「守護神争いは過熱」

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:西山和明】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:西山和明】

3試合目でようやく“本領発揮”、決め球フォークは「見分けにくさが十分にある」

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が4日(日本時間5日)、オープン戦3試合目の登板となったカブス戦で1回を3者凡退に抑える好投を見せた。ここまで2試合連続で失点中だったが、ようやく“本領発揮”。MLB公式サイトは、候補3投手によるクローザー争いが激化していると伝えている。

 当初から、アーチー・ブラッドリー、ブラッド・ボックスバーガー、平野の3人が候補とされてきた守護神の座。トーリ・ロブロ監督は、まだ誰に大役を任せるかを決めかねているようだ。MLB公式サイトは「抑えのポジション争いは予測のつかないものであると、ロブロは発言した」とのタイトルで特集記事を組んだ。

 オープン戦では、ここまでブラッドリーが3試合登板で防御率8.31、ボックスバーガーが1試合登板のみで防御率0.00、そして平野が3試合登板で防御率9.00。記事では「抑え争いは、圧倒的な最有力候補が現れることなく、熱を帯びている」としている。

 ブラッドリー、平野は防御率を見れば結果が出ていないが、まだオープン3試合の結果にすぎない。記事の中で、ロブロ監督も「あらかじめ言っていたことだけど、今この時点で結果は必ずしも大きな要素にならないんだ。結果よりも、内容を見ているよ」と言及。そして、「自分にとって、全く予測ができないことだよ。注視しながら判断していくことだね」と現状について説明している。

 平野は最初の2試合で3点を失い、防御率13.50でのスタートに。決め球のフォーク(スプリット)を打たれる場面もあった。ただ、この日は2016年の世界一カブスを相手に、ヘイワードは三飛、バエスは三ゴロ、コントレラスは中直と主力級を3人斬り。記事では「彼の代名詞とも呼べるスプリットは、打者の手元で変化し、見分けにくさが十分にあるボールのようだった」と評価している。

 オリックスから移籍した右腕にとって、最大のカギとなるのは、メジャーへの適応。指揮官も取材に対して「ヒラノにとっての最大のチャレンジは、ここ(メジャー)と彼が過去に11年プレーした日本との違いにアジャストすることだね」と話している。アピール次第では、いきなりクローザーとして開幕を迎える可能性は十分にある。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY