侍ジャパン稲葉監督「グッと来ました」 悲願の金メダルに人目はばからず号泣

胴上げされる侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:AP】
胴上げされる侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:AP】

五輪の野球競技で開催国が金メダルを獲得するのは史上初めての快挙となった

■日本 2ー0 米国(7日・決勝・横浜)

 野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督が悲願の金メダルに号泣した。7日に行われた東京五輪決勝の米国戦に2-0で勝利し、グループリーグから負けなしの5連勝で頂点に立った。試合終了の瞬間を見届けると指揮官の目には涙が。試合後のテレビインタビューで「最高ですね。みんなが一生懸命やってくれて、そんな思いがグッと来ました」と安堵の表情を浮かべた。

 大一番で先発に抜擢した森下暢仁投手(広島)が5回3安打無失点に封じる好投。3回に村上宗隆内野手(ヤクルト)のソロで先制すると、6回からは継投策で逃げ切りを図った。千賀滉大投手(ソフトバンク)が1回を無失点に封じると、伊藤大海投手(日本ハム)、岩崎優投手(阪神)、栗林良吏投手(広島)と繋ぎ完封リレー。試合が終わると、コーチ陣と抱き合った稲葉監督。その瞳からは涙が溢れた。

 指揮官は試合後のインタビューで「一つも楽な試合はなかった。選手の勝ちたい、金メダルを取りたいという思いが結束して、いいチームでいい試合をしてくれた」と選手の働きを称賛。先発して5回を無失点に抑えた栗林を「度胸というか、こちらが想像以上のものを出してくれました」と絶賛し、「みんなが頑張ってくれましたし、ファンの人たちも応援してくれましたし、サポートしてくれた人もいますし、みんなで掴んだ勝利です」と感謝の言葉を並べていた。

 日本代表が金メダルに輝くのは、まだ公開競技だった1984年のロサンゼルス五輪以来、37年ぶり。正式競技となってからは初めてとなった。また、五輪の野球競技で、開催国が金メダルを獲得するのは史上初となった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY