イチローは米スポーツ史に名を刻む存在 古巣に復帰した英雄10傑に選出

マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】
マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

米メディア選出「スポーツ界の最高の復帰」10傑にイチロー

 マリナーズのイチロー外野手は6年ぶりの復帰を果たした。これを受け、米メディアはキャリアをスタートさせた古巣に復帰したアメリカのスーパースター10傑を特集。バスケットボールNBAのマジック・ジョンソン、レブロン・ジェームズら世界的なカリスマとともに背番号51が選出されている。 

 ついにセーフコ・フィールドにマリナーズの選手として戻ってくるイチロー。その“凱旋劇”は米スポーツ史上に残るものだと地元メディアは認定している。「イチロー・スズキとスポーツ界におけるオリジナルチームへの最高の復帰」と特集したのは米テレビ局「NESN」電子版だ。 

 スポーツにおいてホームに代わる場所はない――。特集では、元ヤンキースのデレク・ジーター内野手や元NBAロサンゼルス・レイカーズのガード、コービー・ブライアントのように特定の球団一筋でキャリアを終える選手はどの競技においても希少な存在となっている現状を説明。だが、スーパースターが第一歩を踏み出したチームを去った後、復帰を飾る物語もまた美しいと伝えている。 

「シアトル・マリナーズの偉大なるイチロー・スズキの復帰は、放蕩息子が数年ぶりに街へ戻ってきたときの特別さを思い出させてくれる」 

 記事ではこう伝え、「スポーツ界における最高の復帰10傑」を紹介している。アメリカンスポーツのキラ星のレジェンドか並ぶ豪華な特集の筆頭で登場しているのが、今季から“故郷”に帰る「Ichiro Suzuki」だ。 

 さらに、「イチローはマリナーズでの12年間で最大級のファンを育てた。彼はマリナーズ歴代安打記録のリーダーで、2001年にはリーグMVPと新人王を受賞した」と紹介。フレッド・リンとともにMLB史上2人しか成し遂げていないMVP&新人王の同時受賞という偉業にスポットライトを当てている。 

 2人目はNBAマイアミ・ヒートの英雄、ドウェイン・ウェイドが選出された。03年から16年までNBAファイナル優勝3回という栄光をもたらしたウェイドは、オールスター出場12回を誇るスター。シカゴ・ブルズ、クリーブランド・キャバリアーズを経て、今季途中にトレードでヒートに復帰。記事では「マイアミは再びウェイドの国になった」と評している。 

 ドジャースのオーナーでNBAロサンゼルス・レイカーズの伝説的ガード、マジック・ジョンソン氏は3番目で登場。ジョンソン氏は79年から91年まで活躍したが、HIVウイルスに感染したことを公表。3年間の闘病の末に95年シーズンに現役復帰した。そして、17年からはチームの強化責任者として2度目の復帰を果たしている。 

イチローが敬愛するグリフィーも選出

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