「ローテ全体のダイナミクスを変えた」地元紙がカブスのダル獲りを再評価

カブスのダルビッシュ有【写真:Getty Images】
カブスのダルビッシュ有【写真:Getty Images】

日本人右腕の加入で“開幕投手級”が4人揃う

 オフにカブスと6年1億2600万ドル(約133億8800万円)の大型契約を結んだダルビッシュ有投手。大きな期待を背負って新天地でのスタートを切る日本人右腕は、この春、順調な仕上がりを見せているようだ。前回登板となった16日(日本時間17日)ホワイトソックス戦では、最速98マイル(約158キロ)を計時する中、5回を3安打4奪三振1四球1失点(自責1)の好投を披露。開幕3戦目、3月31日(同4月1日)敵地マーリンズ戦での先発を任された31歳右腕について、地元紙「デイリー・ヘラルド」電子版は「ダルビッシュ、カブス先発ローテの厚み増す」と題した特集記事を掲載した。

 ベテラン左腕レスター、若きシンカー投手ヘンドリックス、昨季11勝左腕キンタナ、ロッキーズから移籍してきた右腕チャットウッド、左腕マイク・モンゴメリーと、すでに強力な先発ローテを築いていたカブスだが、キャンプイン直前にFAの目玉だったダルビッシュと契約。記事では「キャンプイン前夜に起きたユウ・ダルビッシュ獲得は、カブス先発ローテ全体のダイナミクスを変えた」と指摘。ダルビッシュは「カブスがナ・リーグ中地区、あるいはリーグ最高のローテーションになるダイナミズムを加えてくれた」と、その存在感の大きさを表現した。さらに、レスター、ヘンドリクス、ダルビッシュ、キンタナの4人は「どのチームで開幕投手を任されてもおかしくない4投手」とも評価している。

 日本人右腕の加入で、カブスの先発ローテはレスター、ヘンドリクス、ダルビッシュ、キンタナ、チャットウッドに決定。本来は先発を好むというモンゴメリーは、臨時の先発や救援として起用される模様だという。昨季のカブス先発陣は誰も投球回数が200イニングに達しておらず、耐久性のある投手が多いとはいえないだけに、モンゴメリーを6番目の先発としてスポット登板させることができれば、他の投手の健康状態を見ながら1年を戦い抜くことができる。

 今春は自身も手応えのある調整を進めている様子のダルビッシュ。カブスを2年ぶり世界一奪還に導く一助となりたい。

【動画】古巣相手にオープン戦初登板を果たしたダルビッシュ

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