前田健太、6回途中1失点に手応え「8割方整った」 ボークには「落ちちゃった」

ドジャース・前田健太【写真:田口有史】
ドジャース・前田健太【写真:田口有史】

ボークで失点の珍事に「ボールを回してたら…」

 ドジャースの前田健太投手が20日(日本時間21日)、アスレチックスとのオープン戦で6回途中1失点の好投を見せた。試合も8-2と完勝。右腕はオープン戦2勝目となり、開幕に向けて上々の仕上がりを見せた。

 オープン戦4試合目の登板となった前田は4点リードで迎えた初回、先頭のジョイスにいきなり中越え三塁打を浴びると直後にボークで失点。しかし、その後は後続を切ると、2回も先頭のピスコッティに左翼フェンス直撃のシングルヒットを浴びたが、ファウラーを空振り三振、チャプマンを三ゴロ併殺に仕留めた。

 3回以降は3イニング連続で3者凡退。7点と大量リードの6回にもマウンドに上がったが、先頭のマクスウェルに安打を浴びたところで降板となった。

 この日は71球を投じ、自身オープン戦最長の6回途中3安打3奪三振1失点と好投。防御率は2.19となった。試合後は「よかったと思います。しっかり球数も投げることができた。6回のマウンドにも上がることができた。いい調整になった」と振り返り、「満遍なく全ての球種を投げることができたのでよかった」、「相手もしっかりしたメンバーで対戦できることができた。ある程度しっかり打ち取ることできたし感覚としてはよかった。そういう意味では今日の登板はすごく意味のある登板になった」と言葉の端々に手応えをにじませた。

 一方、ボークとなった場面には「ボールを回してたら落ちちゃった」と苦笑。「いつもはあまりやらないんですけど、ボールを動かしてたら……」と話し、「単純に(ミス)。集中してなかったかもしれない」と反省も忘れなかった。

 今季は開幕ローテ3番手を任されることが決まっており、「今日で球数もイニングも投げることができたので、もう8割方整ってきている。あと1試合登板がある。そこでいい感覚にもっていけるように、最後の1試合の登板を大事にしながら開幕に向かいたい」と気合を入れていた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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