古巣相手に6回7K1失点の快投ダルビッシュ レ軍監督「互いに尊敬している」

カブス・ダルビッシュ有【写真:田口有史】
カブス・ダルビッシュ有【写真:田口有史】

元チームメイトは幸運願う

 カブスのダルビッシュ有投手が21日(日本時間22日)、古巣レンジャーズ戦に先発し、6回を1被弾を含む3安打7奪三振1失点(自責1)と快投した。被弾した直後から降板するまで打者12人を連続凡退。レンジャーズのバニスター監督は「彼はレンジャーズと監督としての私にスペシャルなことを成し遂げてくれた」と話し、元エースを懐かしんだという。球団公式サイトが伝えている。

 試合が行われたのは、昨年まで6シーズンも春を過ごしたレンジャーズのキャンプ地。ダルビッシュはマウンドに上がる際、帽子のつばに手を添えて相手ダグアウトに挨拶をすると、ダルビッシュが球場を離れる時にバニスター監督も同じ仕草で返答した。

 日本人右腕は、1回に失点危機を乗り切った後、3回先頭センテーノにソロ被弾したが、直後から打者12人を凡退とする圧巻投球を披露。快投という形で、昨夏にトレードされるまで5年半を過ごしたチームに返礼した。

 新天地で好スタートを切ったダルビッシュだが、古巣の仲間は揃って幸運を願っているという。遊撃手のアンドラスは日本人右腕について「チームメイトとして、いいヤツだった」と話し、オフの間も「で、テキサスに帰ってくるの? 来ないの?」というやり取りをジョーク混じりに繰り返していたという。同じアジア出身ということで共感し、互いの国について学んだという韓国人外野手の秋信守は「彼が素晴らしいチームでプレーすることができてうれしいよ」と喜んだそうだ。

 バニスター監督もその1人だ。「私はダルビッシュが大好きだ。彼はレンジャーズと監督としての私にスペシャルなことを成し遂げてくれた。我々は互いに尊敬し合っている」と話し、日本人右腕に対する敬意を示したという。

 レンジャーズとカブスは今季交流戦での対戦が予定されておらず、対戦するとなればワールドシリーズの舞台となる。頂点を争う舞台で再び対戦が叶えば、ダルビッシュにとっても、レンジャーズにとっても、これほどうれしいことはないだろう。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY