「積極的に攻めていければ」2軍戦でも姿勢変わらぬロッテ加藤の挑戦
持ち続ける課題意識「やってきたことをしっかり出せるように」
「那覇の練習試合から良い部分がでていると思います」
千葉ロッテの加藤翔平選手は練習試合、オープン戦でスタメン出場した6試合全てで安打を放つなど、打撃好調だった。特に、「2番・右翼」で先発出場した3月4日の北海道日本ハム戦では4安打を記録。レギュラー獲得に向けてアピールを続けていた。
「ベテランの方々も上(1軍)に合流しますし、上で打席数が少なくなるよりは、ずっと試合に出て、打席数やいろんなことを多くこなしていく方が、プラスになるんじゃないかと言われました」と、3月6日の巨人とのオープン戦から2軍で調整することになった。
「バッティングはキャンプの中でやってきたことを変えずに、結果というよりも内容。ヒットにならなくてもいいので、凡打でも内容のいい凡打という意識を持ってやりました」
2軍戦でも課題を持ちながら試合に挑み、イースタン・リーグ開幕戦となった3月17日の横浜DeNA戦で4安打の固め打ち。打撃好調を維持した。
3月20日の埼玉西武とのオープン戦で、1軍の試合に復帰すると、9回の第4打席に守護神・増田達至投手から早速ライト前にヒットを放った。
キャンプから打撃好調が続く加藤選手だが、「調子の波があったりすると思うので、今はいい感じに来ているかもしれないですけど、悪くなった時に早く修正するのが課題。そこはしっかり取り組んでいきたいと思います」と反省を忘れない。
ルーキーの菅野剛士選手がオープン戦で結果を残しており、レギュラー獲りを含めた1軍の外野手枠争いは例年以上に熾烈を極めそうだ。
「実力以上のものが出ないと思っているので、やってきたことをしっかり出せるように、打撃でも走塁でも全部が積極的に自分の中で攻めていければいいな、と思います」と意気込む加藤選手。オープン戦は残すところナゴヤドームで行われる中日との3試合のみ。開幕1軍の切符をつかむため、攻めの姿勢を貫く。