大谷翔平の契約延長交渉にも影響? エ軍GM、投手陣再建へ全力宣言「質も厚さも必要」

エンゼルスのペリー・ミナシアンGM(2021年8月12日撮影)【写真:盆子原浩二】
エンゼルスのペリー・ミナシアンGM(2021年8月12日撮影)【写真:盆子原浩二】

補強ポイントの遊撃手は二塁・フレッチャーのコンバートか?

 エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは4日(日本時間5日)、本拠地エンゼル・スタジアム内で今シーズンを総括する会見を行い、今オフの補強は投手陣再建をテーマに進めていく考えを明かした。

 今季のチーム防御率4.69はリーグ12位(メジャー22位)。今季リーグ2位の34セーブを挙げた守護神・イグレシアスもFAとなり、上位進出へは先発、救援ともに立て直しが欠かせない。ミナシアンGMは「投手がいつでも優先事項だ。怪我があったり、本調子が出せなかったりということもあるので、質だけでなく層の厚さも必要だ」と語った。

 今オフのFA市場はバエズ(メッツ)、コレア(アストロズ)、シーガー(ドジャース)、セミエン(ブルージェイズ)ら有力遊撃手が多い。エンゼルスも補強ポイントだが、「フレッチャーが守ることもできると思う。ショートでもハイレベルでプレーできると自信を持っている。今の選手でもいくつか選択肢があるが、もちろん外から持ってくる考えもある」と話した。

 チームはトラウト、レンドンら大型契約の野手が多い。チーム再建へは、今季頭角を表したアデル、マーシュら若手をトレードの駒とする可能性も示唆した。今季は主力選手に故障者が続出。それでも、ミナシアンGMは「キーとなる選手が怪我で抜けてしまったが、それは他のチームでも起こっているので言い訳にはならない」と話した。今オフは抜本的なチーム再建に突き進むこととなりそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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