即戦力投手の巨人、左腕の西武&広島、大砲の中日…明確だったドラフト戦略は?

中日から1位指名を受けた上武大・ブライト健太【写真:小林靖】
中日から1位指名を受けた上武大・ブライト健太【写真:小林靖】

巨人は上位3人を即戦力投手が占め、西武と広島は左腕を立て続けに指名

 2021年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が11日、都内のホテルで行われ、12球団の全支配下指名選手が出揃った。西日本工大の隅田知一郎投手は4球団競合の末に西武が、市和歌山の小園健太投手はDeNA、阪神が競合し、DeNAが交渉権を獲得した。

 巨人は隅田を外し、外れ1位で関西国際大の翁田大勢投手を指名。2位でJR東日本の山田龍聖投手、3位で日大の赤星優志投手と、上位で立て続けに即戦力投手を指名。投手力を強化したい意図が見える指名となった。

 中日は巨人とは対照的に1位で上武大のブライト健太外野手、2位で駒大の鵜飼航丞外野手と、チームに足りない強打の外野手を上位で指名。課題である打線強化を目指す方針を反映させる指名に。3位では火の国サラマンダーズの石森大誠投手を指名した。

 隅田の交渉権を獲得した西武は2位でも左腕の筑波大・佐藤隼輔投手を指名、広島も外れ外れ1位で関学大の黒原拓未投手、2位で三菱重工WESTの森翔平投手と左腕を指名。チームに足りない左投手をしっかりと補強した。

 楽天はドラフト1位で昌平高の吉野創士外野手をサプライズ指名。2位では愛知大の長距離砲・安田悠馬捕手、3位では三島南高の前田銀治外野手と上位3人で野手の指名を貫き、驚きを呼んだ。

(Full-Count編集部)

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