パドレス3A・加藤豪将の2021年 打率3割超、OPSはリーグ二塁手トップで存在感

パドレス傘下3Aエルパソの加藤豪将【写真:Getty Images】
パドレス傘下3Aエルパソの加藤豪将【写真:Getty Images】

初めて3Aでシーズン完走 西リーグ7位の打率.306を残す

 2013年にヤンキースからドラフト2位で指名され、話題となった加藤豪将内野手は今季、パドレス傘下3Aエルパソでシーズンを送った。初の大リーグ昇格こそ果たせなかったものの、今季から再編されたAAA西リーグの打撃成績で上位に食い込み、強打の二塁手としての地位を確立しつつある。

 今季、加藤は初めて3Aでフルシーズンを戦った。パドレス傘下のエルパソ・チワワズに所属し、114試合で107安打、打率.306、8本塁打42打点という成績だった。打率はAAA西リーグで7位。さらに出塁率.388と長打率.474を足したOPSは実に.862。.800を記録すれば強打者と言われる指標で、これは規定打席に達したリーグの二塁手中トップだった。

 特に、シーズン終盤の上昇ぶりは特筆すべきものだ。9月25日(日本時間9月26日)から10月2日(同10月3日)まで8試合連続安打を記録、この間の打撃成績は31打数14安打で打率.452、出塁率は.500に及んだ。

 今季は本職の二塁以外にも、一塁や外野を守ることもあった。パドレスの二塁にはクローネンワース、内野のユーティリティにはキム・ハソンがおり、昇格はかなわなかった。

 加藤はヤンキース傘下で2019年までプレーしたあとFAとなり、2020年にはマーリンズ傘下でシーズンインする予定だった。ただ新型コロナウイルスの拡大でマイナーリーグのシーズンはキャンセルされ、プレーの機会を得られなかった。

 2季ぶりのシーズンで打力を証明した形になった加藤は、今後どのような道を歩むのだろうか。

(Full-Count編集部)

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