スーツを脱ぎ捨て、対話を重視　日本ハム・稲葉篤紀氏は“動きまわる”GMに

打診を受けた時は「ビックリしました」と少し戸惑い

　日本ハムのゼネラルマネージャー（GM）に就任した稲葉篤紀氏が27日、札幌市内で会見を行った。3年連続Bクラスに低迷するチーム再建のため、選手とのコミュニケーションを重視。来月3日から沖縄・国頭で行われる秋季キャンプではスーツを脱ぎ捨て、時には選手に直接助言を送る考えを明かした。

　東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン監督が選んだ新たな道は、編成の根幹を担うGMだった。「お話があった時は正直ビックリしました。監督はたくさん近くで見てきましたが、GMは近くで見たことがなく、どういうことをしなければいけないのか、想像ができなかったので。少し戸惑いもありましたが、非常にやりがいのあるものをいただけたので、絶対に強くしてやろう！　と思いました」とこの日就任要請を快諾した。

　固定観念がないだけに、グラウンド内でも動き回る異色のGMになりそうだ。今後は宮崎で行われているフェニックス・リーグを視察後、来月3日から沖縄・国頭で行われる秋季キャンプに参加する。「キャンプ中はスーツを着ずに、グラウンドに出て、選手としっかりコミュニケーションを取っていこうと思っています。時にはいろんなアドバイスができるように時間をつくっていただいたので」と自ら選手の中に飛び込んでいく。