“トラブル”続きで調整進まぬイチロー 開幕へ残り2試合、ポイントは「明日」

25日(日本時間26日)の練習に参加し、キャッチボールやフリー打撃を行ったイチロー【写真:編集部】
25日(日本時間26日)の練習に参加し、キャッチボールやフリー打撃を行ったイチロー【写真:編集部】

ふくらはぎの状態を考慮して急遽欠場、OP戦は残り1試合のみも圧倒的な経験値を誇るイチロー

 マリナーズのイチロー外野手は、出場が予定されていた25日(日本時間26日)のオープン戦・パドレス戦を欠場した。14日(同15日)のオープン戦で張りを訴えた右ふくらはぎの状態にまだ不安が残っており、本人と球団の両方の判断で出場を取りやめ。全体練習に参加後、患部の状態を確認するように体を動かし、「ギリギリで(試合に)出るよりも、という判断ですね」と説明した。

 イチローはふくらはぎの負傷に加えて、23日(同24日)のレンジャーズ傘下マイナーとの一戦では頭部死球を受けて交代。今年は契約までに時間がかかり、キャンプへの合流が遅れたが、その後もアクシデントが続いている。オープン戦はまだ8打席しか立っておらず、ヒットはなし。変則ルールで打席に多く立てるマイナーのゲームなどでも調整しているが、トラブル続きで思うように進まない状態だ。

 幸い脳震とうテストに問題はなく、24日(同25日)の時点では、25日から3日連続で試合に出場して29日(同30日)の開幕戦インディアンス戦(セーフコ・フィールド)に向かう考えを明かしていた。しかし、この日も欠場。イチローは「ま、(球場に)来て、(試合に出る)予定はしているんですよ。今日も予定はしていたので」と話したが、球団と本人の「両方」の判断で慎重に調整を進めることを選んだ。

 スコット・サービス監督は、チームがオフとなる26日(同27日)にイチローをマイナーゲームに出場させることを明言した。ただ、仮に予定通り出場できても、残るはオープン戦最終戦となる27日(同28日)のロッキーズ戦のみ。開幕前日は当然、実戦はない。つまり、残りたった2試合で現在の状態から開幕戦に挑むための準備を整えなくてはならない。

 メジャー18年目を迎える44歳はまさしく百戦錬磨だが、果たして調整の遅れを取り戻せるのか。それを超越するだけの圧倒的な経験値があることも確かだ。イチロー本人は、ポイントは「ま、明日でしょうね」と、25日のマイナーの試合になると話した。指揮官は開幕について「100%でなければ、プッシュしない」としている。残された時間は限りなく少ないが、果たしてどうなるか。

(Full-Count編集部)

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