世代交代をどう進める? 今季の課題は? 鷹・藤本博史新監督が語った方針は…

会見に臨んだソフトバンク・藤本博史2軍監督【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
会見に臨んだソフトバンク・藤本博史2軍監督【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

「ベテラン、中堅を交えて、競争してくれればいい。レギュラーは決まっていない」

 ソフトバンクの新監督に就任することが決まった藤本博史2軍監督。正式発表された29日に本拠地・PayPayドームで就任会見を行い、来季に向けた心境を語った。

 工藤公康前監督が率いて7年目となった今季は千賀滉大や森唯斗、グラシアルといった主力選手に故障者が相次ぎ、苦しい戦いを強いられた。ベストメンバーはシーズンを通じて揃わず、終盤に失速。工藤体制7年目にして初めてBクラスの4位に沈んだ。

 2軍監督として見てきた今季の課題を問われた藤本新監督。打線については「得点圏で、点を取れるところで取れていないことが多かった。確実に点を取れるように、難しいですけどできるようにと思っています」と指摘し、投手陣に関しても「中継ぎで四球絡みの得点が目立った。先頭を出すとどうしても得点になりやすい。無駄な四球を出さないというところを投手コーチとも話していきたい」と挙げた。

 球団からは、近年、課題とされ続けている世代交代も期待されている。昨年までは3軍、今年は2軍の監督を務め、幅広く若手を見てきた新指揮官は「2軍にもイキのいい選手はたくさんいる。ベテラン、中堅を交えて、競争してくれればいい。レギュラーは決まっていない。チャンスはみんなにあると思っている。王会長にも世代交代をと言われましたので、若い選手が出てこないと、長く強いチームは作れない。若い選手に頑張ってもらいたいです」と期待する。

 会見を終えた藤本新監督は、その日のうちに宮崎へと“とんぼ帰り”。2軍監督として、現在、宮崎で開催されている秋季教育リーグ「みやざきフェニックスリーグ」での指揮を続け、2日に予定されている練習から1軍での指導にあたる。秋季キャンプは「結果4位ということなので厳しいキャンプになる。野手はバットの振り込み、投手は体作り。個々のレベルを上げていく形でやっていきます」と“地獄のキャンプ”となることを予告した。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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