優勝を逃した球団の“下克上”は何度あった? リーグ3位からは過去に1度だけ

巨人・原辰徳監督、阪神・矢野燿大監督、ロッテ・井口資仁監督、楽天・石井一久監督(左から)【写真:荒川祐史】
巨人・原辰徳監督、阪神・矢野燿大監督、ロッテ・井口資仁監督、楽天・石井一久監督(左から)【写真:荒川祐史】

2010年のロッテは唯一、リーグ3位からの日本一を達成

 プロ野球のレギュラーシーズンが終わり6日からは日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ(CS)が始まる。リーグ優勝を逃しても日本一の可能性があるだけに白熱した短期決戦に期待したいところ。ここでは2007年から正式名称となったCSでの“下克上”を振り返ってみる。

 過去にリーグ2、3位からCSを突破し日本一まで駆け上がったのは4回。その中でもリーグ3位からの日本一は2010年のロッテだけとなっている。

 当時のロッテはCSファーストステージで2位西武に連勝し勢いに乗ると、ファイナルステージではソフトバンクを相手に1勝3敗から怒涛の3連勝を飾りCSを突破。日本シリーズでもセ・リーグ覇者の中日に4勝2敗1分で勝ち越し“史上最大の下克上”を達成した。

 近年ではソフトバンクが2018年、19年と2年連続でリーグ2位からの日本シリーズ制覇を成し遂げている。特に19年はCS、日本シリーズで負けなしの10連勝と圧倒的な強さを見せつけた。また昨年の巨人との日本シリーズでも4戦全勝優勝を飾っている。

 ちなみに、これまで2位、3位同士の日本シリーズは実現していない。セ、パのどちらかは必ずリーグ優勝を成し遂げた球団がCSを勝ち上がっている。

 まずは6日からセ・リーグでは阪神対巨人(甲子園)、パ・リーグではロッテ対楽天(ZOZOマリン)がCSファーストステージを戦う。リーグ制覇を逃したチームの“下克上”はあるのか、注目したい。

〇日本一に輝いた過去のCS“下克上”

2007年 中日(リーグ2位)
2010年 ロッテ(リーグ3位)
2018年 ソフトバンク(リーグ2位)
2019年 ソフトバンク(リーグ2位)

※2005年のロッテはレギュラーシーズン2位も、当時はプレーオフの勝者がリーグ優勝。クライマックスシリーズの名称は2007年から。

(Full-Count編集部)

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