25年ぶりパ制覇のオリックスが実施 球界初の試みとなるファンクラブ会員特典とは
メールマガジンでは選手への質問コーナーなどを設ける予定
25年ぶりパ・リーグ制覇の熱気冷めやらぬ中、オリックスは公式ファンクラブ「BsCLUB」の2022年度継続・新規会員の募集を今月1日に開始した。既に野球ファンの間では会員限定グッズとして「宮崎牛」をもらえることが話題になっているが、来シーズンのBsCLUBはどのようにパワーアップしているのか。オリックス野球クラブ株式会社事業推進部ファンクラブグループの阿部優輝さんに聞いた。
まずは概要発表とともに注目の的となった「宮崎牛モモスライス500g」。プラチナ会員、ゴールド会員のお届けグッズのひとつで、デサントコラボリュックとどちらか好きな方を選べる(※エクストラプレミアムメンバーBコース、プラチナ会員およびゴールド会員のCコースでは宮崎牛とリュックどちらももらえる)。BsCLUBのグッズといえば、オフィシャルサプライヤー「デサント」とコラボしたバッグが定番。一方で「バッグはうれしいけれど、おうちがバッグでいっぱいになってしまった」という会員の声もあったそう。
そこで「万人受けする商品で、かつ、食べたらなくなるという新しい目線のところで宮崎牛にしました」とオリックスの春季キャンプ地である宮崎市にオファー。「(市の反応は?)かなり驚かれていたんですけど、宮崎市の方々も宮崎牛にすごく愛着をもたれていて『ぜひ取り組ませていただきたい』とご協力くださいました」。斬新なコラボが実現し、球界初となる“おいしいファンクラブグッズ”の誕生となった。宮崎牛の発送は2月下旬以降を予定。「2月はまだ寒い時期ですので、すき焼きやしゃぶしゃぶがいいかもしれませんね」と阿部さんもイチオシだ。
2022年度の新サービスとして「球場お渡しグッズ」が登場。これまでは指定された試合日にグッズをプレゼントする形だったが、今回のマイナーチェンジにより会員自身が来場するタイミングで商品をゲットできるようになった。2022年度は球団が取り組むSDGs活動の一環として「オリジナルエコバッグ」がプレゼントされる。このサービスはプラチナ・ゴールド・レギュラーのアプリ会員が対象。会員証がスマホアプリで表示されるため、スタッフとの接触なしで来場ポイントの付与ができ、感染症対策が心配な人にもおすすめだ。
さらに有料会員向けのサービスとして「プレミアムメルマガ」と題し、メールマガジンを充実化。これまではチケットやイベントなどのインフォメーションだったが「ファンがもっと選手の情報を身近に知れるものにしたい」という狙いから、2022年度より選手インタビューや写真など、熱心なバファローズファンが楽しめる“デジタル会報誌”として月1回配信される予定。「ファンの方から選手に対しての質問コーナーを設けて、直接的ではないかもしれないですけど、ファンと選手がやりとりできるような場にしたいなと思っています」と、ここだけでしか読めない内容になりそうだ。
1日から入会受付となるのはプラチナ会員、ゴールド会員、レギュラー会員、ジュニア会員、Bsわんにゃんクラブ。年会費10万円~のエクストラプレミアムメンバーは既に抽選申し込みを締め切っており、こちらは阿部さんによると「過去最高の勢い」で応募があったそう。前例のない会員限定グッズで驚かせつつ、ファンに寄り添ったサービスを展開するBsCLUB。熱烈なオリックスファンも、優勝を機に興味を持った人も、入会を検討してみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)