大谷翔平の「46発100打点」は発展途上 松井秀喜氏に見る、更なる高みへのヒント

エンゼルス・大谷翔平(左)とヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏【写真:Getty Images】

松井秀喜氏が称賛した大谷翔平の才能「真の長距離打者」

 投手として9勝2敗、防御率3.18、打者として46本塁打100打点を記録し、歴史的シーズンをMVPの栄誉と共に締めくくったエンゼルスの大谷翔平投手。特に、打者としてはブルージェイズのゲレーロJr.やロイヤルズのペレスと本塁打王争いをシーズン最終盤まで演じるなど、圧倒的パワーでファンを驚かせた。類まれな長打力でアーチをかける姿に、日本人長距離砲の先駆者ともいえる松井秀喜氏を重ね合わせた人も多かったのではないだろうか。

 7月7日(日本時間8日)の本拠地レッドソックス戦で、大谷は松井氏が保持していた日本人最多本塁打記録(2004年の31本)を超える32号を放った。試合後に松井氏は「大リーグでは私も長距離打者とは呼ばれたことはありましたが、彼こそが真の長距離打者だと感じます」とコメントを寄せ、大谷が持つ大砲としての資質に太鼓判を押した。歴代日本人メジャーリーガーの中でもパワーヒッターとしてトップの成績を収めた松井氏からの称賛は、大谷にとって計り知れない意味を持っていることだろう。

 ただ、1シーズンの本塁打数で“先輩”を超えたとはいえ、打者・大谷は松井氏がメジャー10年間のキャリアで築いた偉大さにどこまで迫れているだろうか。メジャー4年目終了時点での両者の成績を比較すると、大谷が今後打者として更なるレベルアップを図る上で求められる要素が見えてくる。同時に、大谷の長打力が既に松井氏をも凌ぐレベルにあるといっても過言ではない事実も浮かび上がる。

大谷の長打力が目立つ一方で…松井氏との比較で浮き彫りになる決定的な違い

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