栗山ジャパンの28選手を大胆予想 投手陣に吹く世代交代の風、大谷翔平の招集は?

侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

2023年春、WBCが予定通り開催されたら日本代表は…

 野球日本代表「侍ジャパン」の新監督に、昨季まで日本ハムを率いた栗山英樹氏が就任した。契約期間は、2023年春の開催が見込まれるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)までの1年半だ。就任会見で栗山監督は現在の野球界について「主力が若返ろうとする時期に見える」と口にしており、新戦力の大胆な抜擢がありそう。2023年のWBCを戦うメンバーを、独断で選出してみた。

 2021年夏、東京五輪で金メダルを獲得したメンバーはもちろん新たな代表でも核となる。投手陣の中心は山本由伸(オリックス)だろう。五輪では故障明けの状態でも結果を残した千賀滉大(ソフトバンク)も働き盛りだ。大舞台を経験した森下暢仁、栗林良吏(ともに広島)、平良海馬(西武)、先発リリーフの双方で起用できる伊藤大海(日本ハム)も可能性は高いか。

 さらに、この1年間の成長が期待される若手の名前も上がるだろう。佐々木朗希(ロッテ)奥川恭伸(ヤクルト)、さらに左腕で宮城大弥(オリックス)、日本シリーズで好投した高橋奎二(ヤクルト)も候補に挙がるのではないか。またWBCでは渡辺俊介(元ロッテ)や牧田和久(元楽天)ら、変則投手が活躍してきた歴史がある。現在の日本球界を見渡すと、昨季は不振だった高橋礼(ソフトバンク)の復活に期待したい。また左のリリーフ枠で成長著しい堀瑞輝(日本ハム)にも注目だ。

 五輪とWBCの違いとして、大リーグの選手を招集できることもある。栗山監督は就任会見で「全体像の中で必要なのであれば、どこにいようとお願いに行く。アメリカの選手だろうと、勝つために必要な選手は呼ぶ」としており、日本ハムで師弟関係にあった大谷翔平(エンゼルス)の代表入りにも動くのではないか。さらに、第1回、第2回WBC時のイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐)のような精神的支柱として、ダルビッシュ有(パドレス)の名前も挙がるのではないだろうか。栗山監督とダルビッシュは、日本ハムでは“入れ違い”の関係。初のタッグを組むことはあるだろうか。

 捕手はすっかり代表に定着した甲斐拓也が正捕手の筆頭候補。強肩でも、投手への気配りという意味でも欠かせない存在だ。対抗に梅野隆太郎(阪神)、さらに次世代への期待を込めて、指名打者でも起用できる打力を誇る坂倉将吾(広島)に期待したい。

 現在のNPBを代表する内野手を並べていくと、一塁に村上宗隆、二塁に山田哲人(ともにヤクルト)、三塁に岡本和真、遊撃に坂本勇人(ともに巨人)という名前がすぐに上がる。守備職人として源田壮亮(西武)は欠かせない。さらに昨季新人ながら3割、20本塁打という強打を見せた牧秀悟(DeNA)にも注目だ。

 外野は東京五輪の代表メンバーが中心に残り、吉田正尚(オリックス)、柳田悠岐、栗原陵矢(ともにソフトバンク)の名前が挙がるだろう。スピードと好守を生かせる近本光司(阪神)にも注目。さらに現在、ポスティング制度を利用して大リーグ移籍へ動いている鈴木誠也は、右打者ということもあり欠かせぬ名前だ。

【表を見る】新生・栗山ジャパンメンバー 独断で選んだ28選手

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