投壊オリオールズが本拠地“拡大” MLBワースト被本塁打数&防御率改善なるか

オリオールズが本拠地を“拡大”すると地元紙が報じた【写真:Getty Images】
オリオールズが本拠地を“拡大”すると地元紙が報じた【写真:Getty Images】

左翼フェンスの高さを約1.6メートル上げ、最大約9.1メートル後ろへ

 投壊が続くオリオールズが、本拠地を“拡大”することになった。地元紙「ボルティモア・サン」が「歴史的に見て本塁打が乱発する状況で、オリオールズが(本拠地の)カムデンヤーズの左翼の寸法を変更する」の見出しで報じた。

 カムデンヤーズではこれまで5911本塁打が記録されており、オリオールズ投手陣が許した本塁打は、2020年の60試合制シーズンは除き、162試合制のシーズンでは直近3年連続でMLB最多。昨季の258被本塁打、防御率5.84はいずれも球界ワーストだった。2019年にはMLBワースト記録を更新する305本塁打を献上している。

 同紙によると、本塁打が出やすい傾向を改善するために、本拠地の左翼の寸法を変更するための工事を今週開始するという。左翼フェンスの高さを7フィート(約2.1メートル)→12フィート(約3.7メートル)に上げ、最大30フィート(約9.1メートル)後ろに下げる。変更箇所は左翼ポールからブルペンのある左中間までになる。

 2020年までの時点で、カムデンヤーズの本塁から左翼ポールまでの距離333フィート(約101.5メートル)はメジャー平均であった一方で、本塁から左中間までの距離364フィート(約110.9メートル)は「球界の中でも打者有利の構造となっている」と指摘。「カムデンヤーズが今後も打者有利の状況のままである一方で、規格変更により本塁打が異常に出ることを防ぐ変化となることが期待されている」と述べた。

 MLBもすでに今回の変更を承認。工事は現時点での開幕戦予定日(現地時間3月31日)までに完了する見込みとなっている。今季は“負の歴史”に終止符を打つことができるだろうか。

【写真】オリオールズの本拠地「オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ」

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