リーグ最多142三振を「減らさないと」 鷹・甲斐拓也が嶋基宏から授かる右打ちの極意
3年連続2桁本塁打も打率は.227に終わった昨季の甲斐
ソフトバンクの甲斐拓也捕手が16日、地元の大分市内で行っている自主トレを公開した。V奪還を目指す今季に向けて、最低ラインに打率.270を掲げ、ヤクルト・嶋基宏捕手の助言も得て打力アップに力を注いでいる。
甲斐と嶋、そして後輩の海野隆司捕手、楽天の石原彪捕手、江川侑斗捕手、巨人の山瀬慎之助捕手、DeNAの東妻純平捕手、広島の石原貴規捕手と捕手8人で行っている合同自主トレ。午前中はみっちりと強化メニューやスローイング練習で汗を流すと、昼休憩を経て始まった打撃練習ではバットを必死に振り続けた。ティー打撃やフリー打撃など、延々と2時間半、ボールを打ち返した。
「去年は悔しかったですし、今のままではダメだと思ったシーズン。もっと成長していきたいという中でのこの自主トレ」と語る甲斐にとって、打力向上は課題の1つ。昨季は自身初の全試合出場、3年連続2桁本塁打を達成したものの、打率は.227止まり。142三振はリーグワーストの多さだった。
この自主トレでは徹底した右打ちに取り組んでいる。ボールをしっかりと呼び込み、バットを内側から出してライト方向に弾き返すことを繰り返して練習した。「去年の終盤に少しいい感じがあって、継続して秋のキャンプでもやってきた。嶋さんは長く1軍でやっていて、数字を残している。ああいう打撃ができるようになりたい」。2010年に打率.315をマークした大先輩のようなスタイルを理想に掲げた。