マーリンズがまたも“お家騒動” サインミスで配置転換!?

サインミスでベンチ内でコーチが口論!?

 イチロー外野手の所属するマーリンズがサインミスによる混乱により緊急の配置転換を発令する事態に陥っている。地元紙「マイアミ・ヘラルド」が「マーリンズはサインの手違えで三塁コーチのブレット・バトラーを配置転換」と報じた。

 人件費削減のための主力の大量放出や、数々の監督交代という過去があるマーリンズの名物オーナー、ジェフリー・ローリア氏は今季、マイク・レドモンド監督を成績不振により解任。後任にメジャーの監督経験のないダン・ジェニングスGMを据え、現地で物議を醸していた。地元紙によると、そんな中、新たなアクシデントが勃発。三塁コーチのブレット・バトラー氏が外野守備・走塁コーチとなり、打撃コーチ補佐のレニー・ハリス氏が新たに三塁コーチとする配置換えを決定したという。

 事の発端は、25日(日本時間26日)のパイレーツ戦でのことだった。2-4で迎えた7回無死一塁の場面で、イエリッチに初球、ヒットエンドランのサインが出された。結果、一塁走者のリアルミュートは二塁セーフとなったが、イエリッチは二ゴロに倒れた。

 この場面については当日、試合を中継した地元テレビ局「フォックス・フロリダ」の解説者も疑問を呈しており、2点リードを許した終盤での消極的な戦略に「通常ヒットエンドランは行わないスコア」と語り、「ヒットエンドランを選ばない別の理由は、彼(イエリッチ)が2ランホームランを打つ能力を持つ左利きのバッターだからです。ヒットエンドランだったとは私は思いませんが、明日には分かるでしょう」と指摘していた。

 ヘラルド紙はこのサインについて「浅はか」と指摘し、イエリッチも打席の後にダグアウトで怒りを露わにしていたとしている。このイニングが終わった後、バトラー氏と、スカウト担当からベンチコーチに転身したマイク・ゴフ氏が口論に。バトラー氏はダグアウトから送られたサインに従っただけと主張する一方、ゴフ氏はサインを送っていないと反論したという。そして、翌日に人事異動が発表される事態となった。

 地元テレビ局「CBSスポーツ」電子版もこのダグアウトの混乱を特集。「マイアミ・マーリンズにとって悪く、時にコミカルなシーズンは火曜日も継続中だ」と報じている。

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