元鷹コラス「日本は学校のようなもの」 Wソックスと正式契約、NPBでの経験に感謝

元ソフトバンクのオスカー・コラス【写真:藤浦一都】
元ソフトバンクのオスカー・コラス【写真:藤浦一都】

開幕マイナーも球団幹部は早期デビューを期待「日本の経験のおかげで」

 ホワイトソックスは25日(日本時間26日)、元ソフトバンクのオスカー・コラス外野手と契約金270万ドル(約3億円)で契約合意したと発表した。コラスはソフトバンクに在籍していた2020年1月にメジャー移籍を目指して亡命。海外フリーエージェントの目玉選手として注目されていた。

 ソフトバンクでは2019年8月にプロ初打席初球本塁打をマーク。華々しい日本デビューを飾り、今後が期待される中での亡命となった。米放送局「NBCスポーツ」は「ホワイトソックスのオスカー・コラスが大半の選手よりメジャーリーグに近い理由」と題した特集記事を掲載。マルコ・パディGM付き特別補佐は「レベルは高い。数年間代表チームにもいたし、日本の経験のおかげでさらに高いレベルでプレーできる。通常より早くメジャーに辿り着くことに疑いはない」と早期のメジャーデビューを期待。強肩を生かした右翼の守備を高く評価しているという。

 ソフトバンクでは2017年から3シーズン所属。2019年には2軍で66試合に出場して打率.302、11本塁打、46打点と結果を出していた。コラス本人にとっては大きな学びだったようだ。

「日本は私にとって学校に行くようなものだった。なぜなら、日本に行った当初はプロ野球の知識を持っていなかったから。そこからプロのレベルでプレーするにはどうすればいいのか学んだ。非常に良い経験だった。その経験は最後には米国で、ホワイトソックスと契約するチャンスを与えてくれた。その経験ができたことをとても嬉しく思っている。私を大きく助けてくれた」

 ホワイトソックスには2020年MVPのホセ・アブレイユ内野手をはじめ、ヤスマニ・グランダル捕手、ヨアン・モンカダ内野手、ルイス・ロバート外野手ら多数のキューバ出身選手が所属。シカゴ・サンタイムズ紙によると、パディGM付き特別補佐はコラスを16歳の時からマークしていたという。コラスはスプリングトレーニングには招待選手として参加。今季開幕はマイナーで迎える予定だが、メジャーデビューも遠くなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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