ルーキー以外の“セ新人王候補”たち 中日・石川昂ら2年目以降に期待の星ズラリ

阪神・村上頌樹、中日・石川昂弥、巨人・秋広優人(左から)【写真:荒川祐史、福谷佑介】
阪神・村上頌樹、中日・石川昂弥、巨人・秋広優人(左から)【写真:荒川祐史、福谷佑介】

阪神・村上は昨季2軍で最多勝・防御率・勝率の“3冠”に輝いた

 昨季パ・リーグの新人王に輝いたのは高卒2年目のオリックス・宮城大弥投手。パでは2018年から4年連続で2年目以降の選手が受賞し、セ・リーグでもヤクルト村上宗隆内野手が2年目の2019年に栄誉を手にしている。今年も2年目以降の選手から新人王が誕生するだろうか。セの有力選手をチェックする。

 新人王の資格は、海外のプロ野球リーグへの参加経験がない、初めて支配下選手登録されてから5年以内、野手は前年までの1軍公式戦での打席が60打席以内、投手は前年までの1軍公式戦での投球回が30イニング以内となっている。

 阪神・村上頌樹投手は智弁学園高3年時に2016年選抜を制覇。東洋大を経てドラフト5位で入団、1年目の昨季は2試合登板で防御率16.88だった。一方、2軍では10勝1敗、防御率2.33をマークして最多勝、最優秀防御率、勝率1位の3冠に輝く活躍。今季はローテ入りが期待される。

 巨人では2020年ドラフト2位の山崎伊織、2019年1位で現在は育成の堀田賢慎両投手がトミー・ジョン手術を経て復帰。春季キャンプでは1軍に抜擢されるなど評価が高い。野手では今年から背番号「55」を着ける2年目も秋広優人内野手が激しいポジション争いに割って入れるか、注目される。

 中日・石川昂弥内野手は入団1年目の2020年に14試合に出場。大器の片鱗を見せたが、昨年は故障もあって1軍出場機会がなかった。3年目の今季は中軸打者として期待されている。広島・小林樹斗投手は昨年唯一の1軍登板で潜在能力の高さを示し、DeNAの2年目右腕・入江大生投手は昨年受けた右肘クリーニング手術からの復活を目指す。他にも新人王資格を持つ2年目以降の有力選手は多い。彼らが今季どんな活躍を見せるのか、注目される。

【一覧】中日・石川昂ら期待の選手ズラリ…セ・リーグ2年目以降の主な新人王有資格者

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