米で珍事発生…先発投手の肩にワシ着地 敵ビックリ「ワオ、初めて見たよ」
ツインズ本拠地開幕戦でまさかのハプニング発生
メジャーでまさかの珍事が起きた。5日(日本時間6日)、敵地ツインズ戦に先発したマリナーズ左腕ジェームズ・パクストンの肩に、ワシが舞い降りた。
この日はツインズの本拠地開幕戦。試合前に行われた開幕セレモニーの一環として、アメリカ合衆国の国歌斉唱中に国鳥イーグル(ハクトウワシ)が空から舞い降りる演出がなされた。ワシは鷹匠ならぬワシ匠の元に舞い降りるはずが、何を思ったのか、左翼グラウンドで帽子を取って国歌に耳を傾けるパクストンの元へ向かった。パクストンの体をかすめながら一度は地面に着地したが、再び羽を全開に。ワサワサと飛び上がると、何としてでも肩に降り立とうと再びパクストンの元へ。左腕は何度か体をよじらせたが、観念したかのようにワシに肩を貸したところで、ワシのトレーナーが現れてワシを捕獲した。
球場内が騒然としたことは言うまでもないが、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」によれば、当のパクストンは「成り行きを見守った方がいいと思った」と強心臓ぶりを発揮。「最初は顔に向かって飛んできたのでかわした。でも、肩にの上に留まろうとしているだけだった。混乱していたんだと思う。僕がトレーナーだと思ったんだろうね」と話したカナダ人左腕は、この後上がった先発マウンドでは5回を投げて4安打7奪三振1四球2失点で勝敗付かずの内容だった。
先発前のまさかのハプニングにも動じなかったパクストンに、相手先発を務めたギブソンは「あれは素晴らしかった。どうやって彼が対応したのか分からないよ。僕はパニックになっていただろうね」と感心。ツンズのモリター監督も「あの状況に自分が置かれたことを想像してみたけど、彼は本当に冷静だった」と賛辞を送ったほど。ツインズ守護神ロドニーは「ワオ。初めて見たよ。あれを見た時、僕は『ワオ。これが野球だ。いろいろなことが起こるもんだ』って言っちゃったよ」と驚きを隠せなかったという。
この普通ではあり得ないハプニングは、今季パクストンにとって吉兆となるのだろうか。