菊池雄星も「メリットを受けるだろう」　ブルージェイズが好守の“人間掃除機”獲得

ア・リーグ東地区は右の強打者が多いため、チャップマンは「忙しくなるだろう」

　ブルージェイズは16日、球界屈指の守備力を誇るマット・チャップマン内野手をアスレチックスからトレードで獲得した。カナダメディア「スポーツネット」は、ゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞2度の守備力が投手陣にもたらす恩恵について言及した。

　チャップマンは2014年アスレチックスからドラフト1巡目指名を受けた。メジャーデビューした2017年以降、三塁の守備ではノーラン・アレナドと並んで抜きんでた存在。守備力を図る数々の指標でもトップクラスだ。

　それだけの名手とあって、投手陣への影響も大きいだろう。右打者との対戦が多く、三塁方向への打球が多かった柳賢振、加入が決まった菊池雄星の両左腕は特に恩恵を受けるとみられているが「ブルージェイズの投手全員が、三塁に“人間掃除機”がいることのメリットを受けるだろう」と分析。「選手1人の補強で守備力がこれだけアップすることは稀。ブルージェイズの投手陣は、今夜から安眠できるだろう」と存在の大きさは凄まじい。

　MLB公式も、ブルージェイズがオフの最大の課題だった内野の補強に成功したことで「“非常にわくわくする”チャップマンがブルージェイズ加入」として特集。ア・リーグ東地区は右の強打者が多いことから「忙しくなるだろう」とした。

　ロス・アトキンスGMは「我々は非常にわくわくしている。（チャップマン獲得の知らせを聞いた）選手たちの表情は、今日の見どころのひとつだった。彼ほどの実力と評判を持つ選手を加えて、チームは興奮している。チャップマンはこのチームにぴったりだ」と期待を寄せた。

　チャップマンも「わくわくしている。すでに多くを達成していて、素晴らしい流れができているブルージェイズで、自分の役割を果たしたい。いい選手がそろっているし、投手力もある。そんなチームで、自分の守備を披露できる」と新天地デビューを心待ちにした。

（Full-Count編集部）