ヤンキースで「居場所を失っていた」　不振の2020年本塁打王を“トレード放出”

故障で68試合の出場にとどまったボイト、ヤンキースは“代役”と再契約

　ヤンキースは18日（日本時間19日）、2020年本塁打王のルーク・ボイト内野手をパドレスに放出し、若手有望株のジャスティン・ラング投手を獲得するトレードの成立を発表した。ヤンキースは17日（同18日）にアンソニー・リゾ内野手と再契約を発表しており、ボイトは定位置を確保できていない状況だった。

　ボイトは2018年途中にカージナルスからヤンキースへトレード加入すると、39試合で14本塁打をマークし、彗星の如くブレーク。2019年には21本塁打、さらに60試合の短縮シーズンだった2020年には22本塁打し本塁打王に輝いた。しかし、2021年は両膝の故障で68試合の出場にとどまり、ヤンキースはシーズン途中に“代役”としてリゾの獲得に踏み切っていた。

　MLB公式サイトは、ヤンキースでは「居場所を失っていた」として本人の言葉を紹介している。「（リゾとの再契約後）一両日中に何かが起きることはわかっていた。（パドレス入りに）とても興奮している。パドレスという組織が素晴らしいだけでなく、今、勝てるチームだからだ。とにかくパドレスに行って、またいい当たりを打ちたい」。

　一方のパドレスは、タティスJr.の故障で打線の中軸を担うパワーヒッターを探していたという。この記事では、ボブ・メルビン監督の「うちにぴったりはまる選手。（ボイト加入で）チームはさらによくなる」との期待のコメントも紹介されている。

（Full-Count編集部）