「オリックスの一員でよかった」 感触残る日本Sの劇弾…元助っ人が指揮官に感謝

昨季までオリックスに2年間在籍したアダム・ジョーンズ氏【写真:荒川祐史】
昨季までオリックスに2年間在籍したアダム・ジョーンズ氏【写真:荒川祐史】

ジョーンズ氏は昨年の日本シリーズ第5戦で代打決勝弾を放った

 昨季までオリックスに2年間在籍したアダム・ジョーンズ氏。メジャー通算282本塁打&1939安打をマークした36歳は現役引退こそ明言していないが、野球慈善団体「ベースボール・アシスタント・チーム」で働き始めるなど“第2の人生”をスタートさせたようだ。23日(日本時間24日)にFull-Countの取材に応じ、日本時代の思い出や近況、明確ではないが将来の展望を明かしてくれた。

 オリックス在籍2年間で159試合出場、打率.250、16本塁打、66打点をマークしたジョーンズ氏。昨年のヤクルトとの日本シリーズ第5戦で放った代打勝ち越し本塁打は、今もファンの記憶に鮮明に残っている。「あれは自分の野球人生の中で屈指のスイングの一つだった。日本では代打起用が多かったが非常にいい仕事ができた。成功できるよう、(中嶋)監督がいい起用をしてくれて嬉しかった。いい球が来たから見逃さなかった。(ヤクルトに)負けたのは悔しいが、チームは素晴らしい終盤を送った。あのチームの一員でよかった」と振り返った。

 日本の生活では多くのことを学んだという。「日本語もたくさん覚えた。通訳には『放っておいてくれていいよ』と伝えたものだ。とてもいい経験だった。おかげでいつでも好きな時に自分で日本食を注文できるまでになったよ。『ヒビキ(ウイスキー)、オネガイシマス』『ステーキ、オネガイシマース』ってね」。

 現在は、“運転手”として野球などスポーツに励む子どもたちの送迎をする日々。試合観戦のための椅子も購入したという。「いつかは監督やコーチに?」という問いには「フロント職の方がいいね。とはいえ分からないな。チャンスが訪れたらそれを掴まないといけない」と語った。「スムーズに(次のステージへの)転換ができている」というジョーンズ氏。今度は我々にどんな夢を見せてくれるだろうか。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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