先発の役割果たす5回2失点も… 西武・辻監督がドラ2左腕に苦言を呈したワケ

日本ハム戦に先発した西武・佐藤隼輔【写真:荒川祐史】
日本ハム戦に先発した西武・佐藤隼輔【写真:荒川祐史】

勝負の分かれ目となった新庄監督のリクエスト「あそこで1点取れていれば…」

■日本ハム 3ー0 西武(12日・ベルーナドーム)

 西武は12日、本拠地・ベルーナドームで日本ハムに0-3の零封負けを喫した。ここまで5勝9敗1分の5位と低迷し、最下位の日本ハムとはわずか1.5ゲーム差に。ビッグボスこと新庄剛志監督率いる日本ハムには3月31日の対戦(札幌ドーム)でも初白星を献上しており、対戦成績は2勝2敗の五分となった。

 敵将・新庄監督のリクエストが、勝敗を分けるポイントとなった。西武打線はこの日、左腕・加藤の前に、6回までは2安打無得点に封じ込められ、二塁も踏めずにいた。それでも、2点ビハインドで迎えた7回に1死一、三塁のチャンスを作り、山田が放った打球は三塁前へのゴロ。三塁走者・外崎が本塁へ滑り込み、一度は「セーフ」の判定。ところが、リプレー検証の結果、判定が覆り、得点は幻となった。

 試合後、辻監督は「あそこで1点が取れていれば、(試合の展開が)変わったかもしれない。山田はラッキーボーイ的なところがあって、何とかしてくれるかと期待したけれど……。あのタイミングはアウトなんだよね」と肩を落とした。結局、加藤から玉井、堀、北山へとつないだ“ビッグボス継投”の前に1点も取れないまま試合終了を迎えた。

 加藤には3月30日の前回対戦で7連打を浴びせて一挙に5点を奪っていた。ところが、この日は「意外にカーブが多くて、ストライクを先行されたので、思い切りいけなかった。加藤にしてみれば、前回やられた思いが強かっただろうしね」と辻監督が唇を噛んだ。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY