前田健太、ミスから崩れ最短KO 指揮官も「送球エラーで変わってしまった」

今季初黒星を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
今季初黒星を喫したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

投ゴロを二塁へ悪送球、3回に一挙4失点で「普通にアウトにしていれば…」

 ドジャースの前田健太投手は13日(日本時間14日)、本拠地ダイヤモンドバックス戦に先発し、3回途中5安打5失点(自責2)で今季初黒星を喫した。3回に自身の失策や暴投、捕逸が絡んで一挙4点を失いKO。デイブ・ロバーツ監督は試合後に「送球エラーで変わってしまった」と名手の失策を悔やんだ。ドジャースは追い上げたものの、7-8で敗れた。

 前田は初回に1点を失ったものの、打線はその裏にテイラーの先頭打者弾で同点に追いつく。そして、前田は2回は3者凡退の好投。いいリズムになったと思われたが、3回に暗転した。

 先頭のグリンキーに四球、ペラルタはセンター前ヒットで無死一、二塁。続くマルテは投ゴロも、前田の二塁への送球が逸れてしまう。まさかの失策で満塁。ゴールドシュミットは三振も、デスカルソの打席では暴投と捕逸で2点を勝ち越された。さらに、デスカルソの犠飛、ダイソンの適時二塁打で5失点。無念のKOとなった。

 前田は試合後、失策の場面について三塁への送球も考えたのかを聞かれ「ちょっと迷いましたけどね。打球のスピードの遅さで。でも、ゲッツー取るのが一番かなというのと、ちょっとミスしましたね。投げミスしてしまったので、もったいなかったですね」と振り返った。「あのピッチャーゴロを普通にアウトにしていれば、あの回1点も入っていなかったと思います。ワイルドピッチもありましたけど、ちゃんと全部アウトにしてれば得点にはなっていなかったと思うので。チームにも迷惑かけました」。自らのミスを責めた。

 ロバーツ監督も「序盤、彼は大丈夫だろうと思った。球は良かった」としつつ、「明らかに送球エラーであのイニングは変わってしまった」と失策が投球に大きな影響を与えたと言及した。

 2回2/3での降板は2016年10月2日のジャイアンツ戦と並ぶ自身メジャー最短タイ。「今日はなんかあまり力がうまく伝わらなかったというか、間が空きすぎというもありますし、試合に入っていくのが難しかった」。救援登板を挟んだため前回の先発から約2週間が空き、調整の難しさもあった。右腕は「しっかり修正して、また明日から調整して次の登板に備えたい」と巻き返しを誓っていた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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