試合中にバナナ3本 DeNAドラ1東が8回途中無失点で2勝目「今日は90点」

DeNAのルーキー・東【写真:荒川祐史】
DeNAのルーキー・東【写真:荒川祐史】

ラミレス監督は9回続投も視野「ベテランのような投球」

 DeNAは19日、本拠地での巨人戦に5-0で完封勝利した。17日に新潟で行われた同カードに敗れて8連勝でストップしたが、連敗することなくルーキー東が快投して堂々の白星。ラミレス監督は「連勝ストップから連敗ではなく、今日のようにいい野球をして勝てたのは大きかった」と笑顔で振り返った。

 巨人打線を圧倒した。プロ3戦目の先発マウンドとなったドラ1東が序盤から危なげない投球を披露。8回1死でマウンドを下りるまで、許した安打はわずかに4。連打されることなく冷静に対処した。7回1/3を投げて4安打6奪三振2四球無失点。ラミレス監督は試合後「ルーキーと言っていいかわからないくらい、ベテランのようなピッチングだった。8回に代打にヒットを打たれなければ、9回まで投げさせるつもりだった」と完封も視野に入れていたことを明かした。

 東自身、この日の投球は自信につながったようだ。前回先発した12日巨人戦はプロ初白星を挙げながら、5回1/3を3失点で「0点だった」と言う。だが、この日は同じチームを相手に一矢報い「今日は90点。変化球が集まってゴロ、三振に抑えられた。この前は自分のピッチングができなかったけど、今日は抑えるというイメージ通りに投げられた」と充実の様子。「嶺井さんのリードにも助けられました」と先発捕手への感謝も忘れなかった。

 ラミレス監督が「マウンドで落ち着いてセルフコントロールできているし、打者の裏をかく、驚かすという意味でも、ポテンシャルが素晴らしい」と絶賛を惜しまなかった22歳左腕。試合中にはバナナを3本ほおばり、栄養補給も忘れない冷静さを持つ。DeNAにまた楽しみな若手投手が現れた。

(白井京子 / Kyoko Shirai)

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