「ショウヘイは特別な才能」　元鷹ムーア、三振斬りも畏敬の念「投打で世界ベスト」

ナックルカーブで追い込んで151キロ直球で見逃し三振「ただアウトにしようと思っただけ」

■レンジャーズ 10ー5 エンゼルス（日本時間18日・アーリントン）

　元ソフトバンクで、レンジャーズのマット・ムーア投手が17日（日本時間18日）、本拠地のエンゼルス戦で5回途中から2番手として救援して2回2安打無失点と好投。大谷翔平投手を見逃し三振に仕留めるなど6アウトのうち5つを三振で奪う投球を見せた。

　試合の流れを渡さない好リリーフだ。ムーアは同点に追いついた5回無死一塁からマウンドへ。大谷をナックルカーブを続けて追い込むと、4球目の93.9マイル（約151キロ）のフォーシームで見逃し三振に仕留めた。外角中心の配球で封じ込め、「ただ彼をアウトにしようと思っただけさ。彼からアウトを取ることだけを考えていた」と胸を張った。戦前からかなり意識していたようだ。

「特別な才能の持ち主だ。彼のような選手は見たことない。マディソン・バムガーナーあたりは打者としてもメジャーで少し打てるだろう。しかし、ショウヘイがやっているレベルではない。（投打）両方の世界でベストなんだ。彼がやっていることを見るのはクールなことだ。投打両方であんな活躍をするなんて他の誰もやっていないこと。野球ファンとして、見ていてとてもクールだよ」

　昨季フィリーズでメジャー復帰し、レンジャーズに所属する今季は4月16日にメジャー昇格。中継ぎとして11試合登板して防御率1.93。計18回2/3で21三振を奪っている。大谷斬りも自信に変えていく。

（小谷真弥 / Masaya Kotani）