大谷翔平、本塁打量産まで「もうすぐだ」 マドン監督が感じる“大爆発”の予感

試合前に取材に応じたエンゼルスのジョー・マドン監督【写真:盆子原浩二】
試合前に取材に応じたエンゼルスのジョー・マドン監督【写真:盆子原浩二】

「彼のようなアスリート、特にあのレベルになると、ときに感覚が逃げる」

■エンゼルス ー ブルージェイズ(日本時間27日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日・試合開始10時38分)、本拠地・ブルージェイズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場する。今季8試合目の登板で今季4勝目と2年連続2桁本塁打の到達に期待がかかる。

 この日、エンゼルスのジョー・マドン監督はルイス・レンヒーフォ内野手を「1番・二塁」に据え、25日(同26日)のレンジャーズ戦では1番に入った大谷はトラウトの後ろの3番に。指揮官は「他の選択肢もあったが、ショウヘイを3番に置きたかった。登板するからね。1番に置いていたのはどちらかというと必要性があったからだが、できるなら2番か3番に置きたい。今日彼は投げるから、後ろに戻した」と打順変更の意図を説明した。

 大谷は前回登板18日(同19日)の敵地・レンジャーズ戦では6回6安打2失点と好投。今季4度目のクオリティ・スタート(QS)を達成したものの、勝ち負けはつかなかった。投手としてはここまで7試合に投げて3勝2敗、防御率2.82。打者としては44試合で175打数44安打9本塁打28打点、打率.251。こちらはまだ打棒爆発とはいっていない。

 ただ、マドン監督は近いうちの“爆発”の予感を感じている。この日も「もうすぐだ。かなり近づいている。単に感覚の問題だ。彼のようなアスリート、特にあのレベルになると、ときに感覚が逃げる。もっといい表現があればいいが。彼は打席でなにが上手くいっていないか分かっている。引っ張ってしまっていることを分かっている」と分析する。

 さらに指揮官は続けて「彼は一貫して修正していくための適切な感覚を持てていない。彼は(いずれ)そうする。非常に優れているから、昨年も修正した。そうなるのが近い将来であることを願っている。ただ彼が完全な感覚を取り戻すまで忍耐強く待たなければいけない。メカニクスについて話すことはできるが、全ては感覚の問題だ」とも。感覚を取り戻すことができれば“大爆発”する日も近いと見ている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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