大谷は「リアル二刀流」で7回1失点も、今季9戦目で初黒星 打者では3三振
開幕からの連勝は7でストップ、昨年9月3日以来の黒星、打線はメッセンジャーの前に沈黙
日本ハムの大谷翔平投手が6日、DH制のない甲子園での阪神戦に「7番・投手」で出場し、今季9戦目にして初黒星を喫した。7回4安打1失点11奪三振と好投したが、日本ハム打線は相手先発メッセンジャーの前に沈黙。自身も3三振に終わった。「リアル二刀流」として注目された一戦は「投手・大谷」の好投に打線が応えられず、0-1で敗戦。大谷の開幕からの連勝は7で止まり、昨年9月3日の楽天戦(7回2失点)以来の黒星がついた。
大谷は初回、150キロの直球で先頭の鳥谷を遊ゴロに打ち取る。柴田には144キロの直球をレフト前に運ばれるも、マートンは三ゴロ。最後はゴメスを139キロのフォークで空振り三振に仕留めた。
2回は福留をフォーク、上本を直球、今成を直球で3者連続空振り三振と圧巻のピッチングを披露。3回に先頭打者としてこの日初めて打席に立ったが、137キロのフォークを振らされ、空振り三振に倒れた。
その裏、大谷は藤井を二ゴロ、メッセンジャーを二ゴロで簡単に2アウトを奪う。鳥谷には四球を与えたものの、1球目に二盗を試みてアウトとなり、結果的に3人で攻撃を終えた。
4回、大谷は先頭の柴田にセンター前ヒットを許す。さらに、マートンはライト前ヒットで無死一、三塁のピンチ。ここで、ゴメスは144キロのフォークで空振り三振、福留は129キロのスライダーで空振り三振に仕留めたものの、上本にはフォークが甘く入り、センターへのタイムリーを浴びた。
最後は今成を127キロのスライダーで見逃し三振に切って取ったが、メッセンジャーとの「エース対決」で先に大谷が1点を失った。
5回、大谷は無死一、二塁の好機で2度目の打席に立つも、1ボール2ストライクと追い込まれてからカーブを振らされ、またも空振り三振。レアード、大野も倒れ、メッセンジャーから得点を奪えない。
その裏には、藤井を捕邪飛、メッセンジャーを遊ゴロ、鳥谷を見逃し三振に打ち取り、3者凡退に抑えた。
6回、大谷は柴田を遊ゴロ、マートンを投ゴロで簡単に2死を奪うも、ゴメス、福留には連続四球を与える。しかし、ここで先制タイムリーを浴びた上本をスライダーで空振り三振に仕留めた。
7回には今成を一ゴロに打ち取ると、藤井はカーブで見逃し三振。さらに、ピッチャーのメッセンジャーはスライダーで見逃し三振と3者凡退に抑えた。
8回、大谷は打者として先頭で3度目の打席に立つも、フルカウントから144キロの直球に空振り三振。この日の「打者・大谷」は3打席連続三振に終わった。
7回までに123球を投げていた大谷は、この回限りで降板。8回裏からは救援陣がマウンドに上がった。打線は1-0のまま迎えた9回、阪神の守護神・呉昇桓にも抑えられ、そのまま敗戦。日本ハムの連勝は「5」でストップした。
大谷は7回4安打1失点11奪三振3四球と好投しながら今季初黒星。昨年9月3日以来の敗戦となった。防御率は1.70となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count