球団ワースト12連敗も「選手の努力を咎めず」 エ軍マドン監督は我慢の姿勢

会見に臨んだエンゼルスのジョー・マドン監督【写真:盆子原浩二】
会見に臨んだエンゼルスのジョー・マドン監督【写真:盆子原浩二】

26打数無安打だったトラウトに快音「正しい方向に向かっている」

■Rソックス 1ー0 エンゼルス(日本時間7日・アナハイム)

 エンゼルスは6日(日本時間7日)、本拠地でのレッドソックス戦に0-1で完封負けを喫し、1シーズンの球団ワーストタイ記録となる12連敗を喫した。「2番・DH」で出場した大谷翔平投手は3試合連続安打をマークしたものの、打線が機能せず。それでもジョー・マドン監督は試合後「我々は一生懸命プレーしている。勝ててはいないが、選手たちの努力を咎めるつもりはない」と我慢の姿勢を見せた。

 先発のシンダーガードが6回1失点と粘投するも、打線はレッドソックス先発マイケル・ワカに完封を許した。大谷は初回1死の第1打席にフルカウントからチェンジアップを拾ってしぶとく右前へ。トラウトの左前打で二塁に進んでチャンを迎えたが、ウォルシュの一直で帰塁できず。不運なアウトで得点機を逃した。

 チームは2回以降、わずか1安打。大谷も4回先頭の第2打席はチェンジアップに泳がされて一直。6回2死二塁の第3打席は高めのフォーシームに空振り三振に倒れ、9回2死の第4打席も二ゴロで最後の打者となった。

 1988年9月19日(同20日)~10月2日(同3日)に12連敗を喫して以来、34年ぶりの不名誉記録。1989年4月4日(同5日)までシーズンを跨いた13連敗にもあと「1」となった。点が取れれば投手陣が乱れ、投手陣が奮闘すれば点が取れない。チグハグの負の連鎖は止まらない。

 ただ、明るい兆しも。自己ワーストを更新する26打数連続無安打だった主砲のマイク・トラウト外野手は、初回に左前打。マドン監督も「彼は正しい方向に向かっていると思う」と頷いた。不振を脱しようと、この日は早出で打撃練習。「いい状態に見えた。彼は本当に素晴らしい選手。才能に溢れている」と指揮官は言う。チームは苦境の中にいるが、明けない夜がないのも確か。勝利を目指し、目先の1球をプレーしていくしかない。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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