“山川しか打たん打線”に差し込んだ光 連敗止めた西武、冴えた指揮官の「勝負勘」

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

5回に2番手の宮川投入「勢いが来たと思ったから代えました」

■西武 9ー4 巨人(交流戦・7日・ベルーナドーム)

 西武は7日に本拠地ベルーナドームで行われた巨人に逆転勝ち。連敗を5で止めて6月初勝利を挙げた。辻発彦監督の積極采配が功を奏した。上位進出へ、この試合がきっかけになるかもしれない。

 1-4の3点ビハインドで迎えた4回、外崎の適時二塁打で2点差とすると、辻監督は先発のドラフト2位ルーキー・佐藤隼輔投手を諦め、5回から2番手の宮川哲投手にスイッチした。その宮川が2イニングを1安打3奪三振無失点に抑え、試合の流れを引き寄せる。

 指揮官は「佐藤は5回もいかせる予定だったが、1点入って勢いがこっちに来たと思ったから代えた」と明かし、「(宮川に)2イニングを投げさせなきゃいけなくなったが、哲なら大丈夫だろうと思った」とうなずいた。

 6回に若林の2点タイムリーで逆転し、1点リードで迎えた7回の攻撃でも、決断を迫られる場面があった。1死から4番の山川穂高内野手が死球で出塁し、続く栗山巧外野手が左中間を破る二塁打を放って、二、三塁のチャンスを迎えた。

7回に山川と栗山にダブル代走→オグレディが2点二塁打

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