安打すら難しい“奇跡の激遅HR” 珍すぎるスタンドインに本人仰天「バット折れた」

レイズのハロルド・ラミレス【写真:Getty Images】
レイズのハロルド・ラミレス【写真:Getty Images】

レイズのラミレスはポール際に飛距離99m、速度137KmのHRを放った

■レイズ 5ー4 ヤンキース(日本時間22日・セントピーターズバーグ)

 エンゼルス大谷翔平投手が本拠地で打球速度113.5マイル(約182.7キロ)、飛距離438フィート(約133.5メートル)の特大15号弾を放った21日(日本時間22日)、東海岸のセントピーターズバーグでは“史上最遅アーチ”が生まれていた。レイズのハロルド・ラミレスが放った打球速度85.4マイル(約137.4キロ)、飛距離323フィート(約98.5メートル)の3号ソロは、データ解析ツール「スタットキャスト」が導入された2015年以降では、フェンスを越えたホームランでは史上最も遅い打球速度だった。

 ラミレスは本拠地トロピカーナ・フィールドで行われたヤンキース戦の初回1死で、相手先発左腕ネスター・コルテスから一発を放った。打球は緩やかな弧を描いて左翼ポール際にポトリ。MLB公式サイトによると、スタットキャストの測定では飛距離323フィート(約98.5メートル)、打球速度85.4マイル(約137.4キロ)だった。

 この数値だと、MLB30球場ではトロピカーナ・フィールドのみで本塁打になる。打球速度や打球角度によって算出される予測打率(xBA)は僅か.023で、この打球と同じ速度と打球角度(33度)の組み合わせだと、ほとんどの打球はウォーニングトラックに届くかどうかという地点に落下するそうだ。

 地元放送局「バリー・スポーツ・フロリダ&バリー・スポーツ・サン」は公式ツイッターで、ラミレスのバットが折れていたことを伝えた。ラミレス本人は「バットが折れたのは分かっていたから、あの打球が行くとは思っていなかった」と“奇跡の一発”について語っている。

【実際の映像】大谷翔平の豪快アーチより45キロも遅い…安打になるのも難しいMLB最遅の137キロ弾

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