成長の裏には“日本的指導”も ブラジル出身メジャーリーガーが抱く夢

「世界一の捕手」目指す強打の捕手、インディアンスのゴームズ

 サッカー大国ブラジル出身のメジャーリーガーが、「世界一の捕手」を目指して奮闘を続けている。大リーグ、インディアンスのヤン・ゴームズ。

 2014年に自己ベストの打率2割7分8厘、21本塁打、74打点の好成績を残してリーグ屈指の強打の捕手に成長。6年総額2300万ドルの長期契約を結んだチーム期待の主力選手だ。今季は開幕直後に走者と激突して右膝を負傷して長期離脱したが、6月上旬に復帰した。

 幼少時代は周りと一緒にサッカーをしていたという。サンパウロの日系コミュニティーで育ったという27歳は6歳の頃、友達の誘いを受けて初めてベースボールと出会い、「恋に落ちた」という。

「友達もできたし、アットホームな雰囲気が居心地良かった。他の人たちがやっていないスポーツだし面白そうだった」と一目惚れ。以来、「先生」と呼ぶ日系人のコーチの指導の下、強打の捕手として頭角をめきめきと現していった。野球がマイナースポーツのブラジルでは、テレビでヤンキースの試合だけは観ることができたという。「だからヤンキースファンとして育った」と笑う。

 その後、12歳の時に家族と一緒に米国に移住。アメリカンフットボールやサッカーなどをプレーしたが、野球で才能が開花した。2009年にブルージェイズにドラフト指名されて入団。2012年にブラジル人初のメジャーリーガーとなった。

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