新庄ビッグボス、山本由伸撃ちのナインを絶賛「僕が打席なら4三振ですけどね」

「代打・上川畑」の起用ズバリで由伸をKO

■日本ハム 5ー0 オリックス（2日・札幌ドーム）

　日本ハムは2日、札幌ドームで行われたオリックス戦に5-0で勝利し、2連勝を飾った。好投手の山本由伸投手を打ち砕き、新庄剛志監督は「僕が打席なら4三振。良く打ちますよね」と高笑いだった。

　ビッグボスの代打策がズバリ的中した。初回に1死三塁から松本の三ゴロの間に先制に成功したものの、その後は好機をつくれずにいた。しかし6回、2死満塁の好機に、それまで2三振だったヌニエスに代えて上川畑を打席に送った。ドラフト9位ルーキーは153キロをはじき返して右翼線への2点適時二塁打。貴重な追加点に、力強くガッツポーズした。さらに7回に宇佐見の4号ソロ、野村の適時二塁打が飛び出し、山本をマウンドから引きずり下ろした。

　山本をKOしたことに新庄剛志監督は試合後「ね。なかなか点数が取れないと思っていたから、早く一、三塁というのをつくりたくてつくりたくて。びっくりですよ。よく打ちますよね。僕が打席なら4三振ですけどね。ハハハ。そんな悪くなかったと思うんですよ、山本君。キレ自体は。よく芯で捉えるなと思ったと思いますよ」と高笑い。助っ人に変えて上川畑を打席に送ったことには「右上のこのへんに『上川畑君』って出てきたから」と直感だったと強調した。

　投げては先発の伊藤が9回まで投げ切り、今季2度目の完封勝利。8回1死から紅林に、この日初めての長打となる左越え二塁打を許したが本塁は踏ませず。最後までマウンドを守り切り、今季6勝目を手にした。

　前日の山岡に続いて防御率1点台投手に土を付ける、価値ある2連勝となった。