「もっとミートが上手いのに」オリ移籍の石岡に中日2軍監督が送った何気ない一言

中日からトレード移籍した石岡が「1番・左翼」で出場、4打数2安打の活躍

■オリックス 10ー1 ロッテ（10日・ほっと神戸）

　中日からオリックスにトレード移籍した石岡諒太内野手が10日、ほっと神戸で行われたロッテ戦に「1番・左翼」で移籍後初スタメン。5回の第3打席で左翼線二塁打を放つなど移籍後初マルチ、初得点をマークした。地元凱旋で「やってやろうという気持ちが強かった」と話した。

　地元の神戸で“エヴァ初号機”が躍動した。まずは2回の守備。先頭・山口が放った左翼線のライナーをスライディングキャッチで好捕。新戦力の美技に球場からも大歓声がこだました。打撃では第1、2打席で凡退したが1点リードの5回で迎えた第3打席で“暴走モード”に突入した。

　この回、先頭で打席に入るとカウント2-1から先発・美馬が投じた4球目の外角スライダーを流し打ち。打球は左翼線に弾む二塁打となりベース上では両手でガッツポーズ。続く宗の右翼線二塁打で生還し今季初得点を記録した。さらに、6回の第4打席では俊足を生かし二塁内野安打を放ちマルチをマーク。

　今年の春季キャンプまでは長打を磨いていたが、片岡2軍監督から「もっとミートが上手いのに逆方向を狙ってみればいいんじゃないか？」と助言を受けた。そこから、意識を変えたことで率も上がり「一番、大きかったのは自分の気持ちの中で“振らなくていい”こと。メンタル面が大きかった」と、感謝の言葉を口にする。