元中日投手の父が叶えられなかった夢のマウンド 甲子園で躍動した2人の高校球児

八戸学院光星で甲子園に出場した洗平歩人【写真:共同通信社】
八戸学院光星で甲子園に出場した洗平歩人【写真:共同通信社】

八戸学院光星の洗平歩人投手、愛工大名電の岩瀬法樹投手が甲子園デビューを果たす

 プロ野球選手を父に持つ高校球児が、甲子園の舞台を踏んだ。7日に行われた第104回全国高校野球選手権大会の大会2日目。八戸学院光星(青森)の洗平歩人投手(3年)、愛工大名電(愛知)の岩瀬法樹投手(3年)がマウンドで躍動した。

 父が叶えられなかった“夢舞台”を存分に楽しんだ。第1試合、創志学園戦(岡山)を相手に3点リードの6回に2番手としてマウンドに上がったのは、背番号「1」をつけた洗平歩。先頭に四球を与え、続く打者に遊撃内野安打を浴びピンチを背負い犠飛で1点を失ったが、最少失点で切り抜けた。

 勢いのある直球で攻め、2イニングを投げ3安打1奪三振1失点。「初めての甲子園。率直に不安とかもあったが、嬉しいです。次は気持ちの面を強く持って、コントロール、フォーム修正していきたい」と、初の聖地を振り返った。

 父は同校OBで、東北福祉大から2000年のドラフト2位で中日に入団した洗平竜也氏。高校時代は3年連続で夏の県大会決勝で敗れていた。父の思いも胸にマウンドに上がり「何とか自分が果たせるようにと。(父からは)自分のためにやってくれと言われました。次は良い投球をしたい」と、胸を張った。この日の登板はなかったが次男・比呂投手(1年)も背番号「18」を付けメンバー入りしている。

父の偉大さを実感「こういう場面で何試合も投げていたことに尊敬しました」

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