菊池雄星、仙台育英の甲子園Vに感慨「野球はちょっとというイメージ」「いいきっかけ」

エンゼルス戦で救援登板したブルージェイズ・菊池雄星【写真:小谷真弥】
エンゼルス戦で救援登板したブルージェイズ・菊池雄星【写真:小谷真弥】

中継ぎで9回2死満塁のピンチを脱する「先発のチャンスをつかめるように」

■エンゼルス 8ー3 ブルージェイズ(日本時間29日・トロント)

 ブルージェイズの菊池雄星投手は28日(日本時間29日)、本拠地・エンゼルス戦の9回2死満塁から6番手として救援登板。アギラルを空振り三振に切り捨て、ピンチを脱した。防御率5.36。中継ぎから先発復帰を目指す菊池は「何かいいきっかけだったり、勉強しながら自信を深めて、また数字も残して先発のチャンスをつかめるように頑張りたい」と前を向いた。

 東北勢として初の甲子園制覇を果たした仙台育英に刺激を受けた。菊池は1年夏に出場も初戦敗退。3年春にエースとして、岩手県勢として春夏通じて初の決勝進出に貢献したものの、あと1歩届かなかった。3年夏は準決勝で敗れて4強止まりだった。同じ東北出身者として初の栄冠を喜んだ。

「やはり率直にうれしいですよね。東北は一昔というか、僕らのもっと前は、野球はちょっとというイメージがありました。それが少しずつ変わっていって、今回優勝ということで。東北出身の僕らもそうですし、高校生たちが活躍、結果を出すことで、刺激を受けて、自分の可能性を伸ばしていけるマインドになっていくと思う。いいきっかけにこれからなっていくと思うし、これに続いて他県も優勝するチームが出てくると思います」

 菊池自身は18日(同19日)から中継ぎへ配置転換中。この日も試合前にブルペン入りするなど試行錯誤を続けている。
 
「中継ぎの短いイニングで1球目から全力でいく。そういう投球を心がけることで、もしかしたら先発にでも生きてくるかもしれません。今までそういう経験をして修正してきた先発投手もチーム内に多い。まだ始まったばかりですけど、そういうきっかけも今後の野球人生に生きるんじゃないかとプラスに捉えてやっています」

 スターターとして再び輝ける場所を求めていく。

(Full-Count編集部)

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