ヤンキース名手が侍ジャパン入り興味 資格不明も「祖母が日本人。機会もらえれば」

ヤンキースのアイザイア・カイナーファレファ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアイザイア・カイナーファレファ【写真:Getty Images】

日系3世のカイナーファレファ「日本人でいることを誇りに思うね」

 来年3月に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控え、侍ジャパンの選手選考にも注目が集まっている。栗山英樹監督も米国を視察に訪れ、日系のメジャーリーガーの招集も示唆した。そんな中、ヤンキースのアイザイア・カイナーファレファ内野手が日本代表入りに興味を示している。Full-Countのインタビューに「プレーできる機会をもらえれば最高だよ」と語った。

 今季からトレードでヤンキースに移籍し、名門の遊撃レギュラーを務める。レンジャーズ時代の2018年にメジャー初昇格すると、三塁を中心に遊撃、二塁を守りながら捕手としても出場。2018、19年には計73試合でマスクも被った。さらに2020年は三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞すると、2021年からは遊撃手に転向して平均を大きく上回る守備指標を残している。

 ハワイ出身の27歳は「僕は日本のクオーターなんだ。祖母が日本人でね。日本語は話せないんだ」と明かす。過去の大会の規定では、親のどちらかが当該国の国籍を持っていれば出場資格を満たすが、3世の場合は複雑になるため現時点では招集できるかは不明。それでも「そうなれば間違いなく素晴らしいね。プレーできる機会をもらえれば最高だよ」と興味を示した。

 守備の名手ではあるが、打撃は今季116試合で1本塁打、15盗塁、打率.263といわゆる強打者タイプではない。「日本には守備がうまい選手がたくさんいるからね。彼らは強打者をいつも求めていることは知っているよ。僕はたった1本塁打しかしてないから、その辺は難しいと思うけど」と苦笑いするが、短期決戦でユーティリティ性は重宝しそうだ。

 12歳の時に来日し、広島を訪れたことがあるという。「ハワイチームとして行ってプレーしたよ。食べ物が気に入ったよ。日本人(クオーター)でいることを誇りに思うね」と笑顔を見せるナイスガイ。出場資格を満たすかどうかは不明だが、侍ジャパンのユニホームを着て戦う姿も見てみたい。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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