打率3割の宮崎は外す? DeNA、“打倒・青柳”のオーダー予想、秘密兵器の存在も

DeNA・三浦大輔監督【写真:宮脇広久】
DeNA・三浦大輔監督【写真:宮脇広久】

阪神・青柳に対しては昨季0勝4敗、今季も当初3戦3敗の天敵

■巨人 3ー2 DeNA(2日・横浜)

 セ・リーグ2位のDeNAは、8日から本拠地・横浜スタジアムに3位の阪神を迎え、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージに臨む。その初戦の相手先発として有力視されるのが、右のサブマリンで今季最多勝、最優秀防御率、勝率1位のタイトルが確定している青柳晃洋投手だ。DeNAにとって“天敵”と言える存在だが、最近3試合の対戦では、主軸の宮崎敏郎内野手をあえてスタメンから外すなどの荒療治で、2年ぶりに青柳に黒星を付けるなど一定の効果を上げている。短期決戦ではどんなオーダーを組んで、難敵に立ち向かうのだろうか。

 DeNA打線は昨季、青柳に対して0勝4敗、対戦防御率1.91。今季も当初は3戦3敗と手玉に取られていた。そこで8月9日の試合(横浜スタジアム)以降、青柳との対戦では3試合連続で宮崎をスタメンから外し、代わりの先発三塁手には左打者の柴田竜拓内野手を起用。8月23日の対戦(京セラドーム大阪)では、5回までに3点を奪って黒星をつけ、その他の2試合も青柳に勝ち負けはつかなかったものの、試合はDeNAが勝っている。

 確かに宮崎は青柳に対して昨季15打数2安打(対戦打率.133)、今季は4打数無安打2四球と苦手にしている。とはいえ、2017年に首位打者を獲得し、今季も打率3割ジャストをマークしている強打者だけに、首脳陣にとってスタメンから外すには勇気が要る。1試合の重みが増すCSで、青柳に対して宮崎をどう起用するのだろうか。

“対青柳”のキーマンは、他にもいる。DeNAは今月2日、横浜スタジアムで今季本拠地最終戦の巨人戦に2-3で惜敗したが、CSへ向けて興味深いシーンがあった。

 2点を追う9回、右サイドスローの守護神・大勢に対し、先頭の柴田が右前打、同じく左打者の神里和毅外野手は左翼フェンス直撃の二塁打で続き、無死二、三塁と詰め寄った。結局この回の得点は、関根大気外野手の二ゴロの間に奪った1点のみに終わったが、三浦大輔監督は「相手のクローザーから、普段出場の少ない柴田、神里がチャンスをつくれたのは収穫」と相好を崩した。神里は青柳に対しても、今季対戦打率.300(3割)1本塁打と比較的相性がいい。

遊撃は森か大和か、“貴重なピース”40歳藤田も1軍復帰

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY