シーズン打率1割台から“覚醒” 「ただつらい」痛恨後逸から3年…ラッキーボーイ現る

ポストシーズン3号を放ったパドレスのトレント・グリシャム【写真:Getty Images】
ポストシーズン3号を放ったパドレスのトレント・グリシャム【写真:Getty Images】

ダルビッシュが先発したWCシリーズ第1戦でも本塁打で援護

■パドレス 2-1 ドジャース(地区シリーズ・日本時間13日・ロサンゼルス)

 ダルビッシュ有投手が所属するパドレスは14日(日本時間15日)、ドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第3戦に2-1で勝利し、突破に王手を掛けた。牽引しているのが8番打者のトレント・グリシャム外野手。レギュラーシーズンで打率1割台だった25歳が、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が不振のポストシーズンで、ここまで最多本塁打をマークしている。

 この日、元エンゼルスのアンドリュー・ヒーニー投手から右越えソロを放ち、早くもポストシーズン3号。1-0の4回無死から、初球93.3マイル(約150.2キロ)のフォーシームを捉え、これが決勝点となった。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は、早くも1つのポストシーズンでの8番打者の最多本塁打数に並んだことを伝えた。

 サンディエゴの地元スポーツラジオ局「KWFN」のツイッターによれば、「グリシャムは、自分以外の誰かが自分を信じてくれるのは粋なこと、そしてレギュラーシーズン中ずっと不振だったにも関わらず、ボブ・メルビン(監督)が(ワイルドカードプレーオフの)シリーズ中ずっと自分を信じてくれたのは特別なことだとトニー・グウィンJr.に語った」という。

 レギュラーシーズンでの打率.184、17本塁打からの“覚醒”について、グリシャムは試合後に「こういう状況でプレーするのは簡単だ。(この試合が)サンディエゴの町にとって、チームメートたちにとってどれだけ大切か肌で感じるから。今季中ずっとチームに貢献したい気持ちでいたし、それができたことは自分にとってとても大きい」と語り、自信を深めた様子だった。

 新人だった2019年には、ワイルドカードゲームで痛恨の後逸。「今はただつらいよ」と、敗退につながったミスに肩を落とした過去もある。ダルビッシュが先発したメッツとのワイルドカード(WC)シリーズ第1戦でもアーチを架けていたグリシャム。この先のリーグ優勝決定シリーズ、さらにワールドシリーズでの世界一を目指すパドレスにとって「ラッキーボーイ」となっている。

(Full-Count編集部)

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