3選手が“事実上の戦力外”、126億円契約の鈴木誠也は及第点?…日本人野手の2022年

メジャー挑戦をした日本人野手の2022年を振り返る【写真:Getty Images、ロイター、荒川祐史】
メジャー挑戦をした日本人野手の2022年を振り返る【写真:Getty Images、ロイター、荒川祐史】

鈴木誠也、筒香嘉智、加藤豪将、秋山翔吾の2022年を振り返る

 メジャーリーグの優勝決定シリーズが23日(日本時間24日)に行われ、アストロズとフィリーズのワールドシリーズ進出が決定した。パドレスのダルビッシュ有投手は6回0/3を4安打2失点で勝利投手の権利を手に降板したが、チームは8回に逆転を許して敗退。これですべての日本人選手の今シーズンが終了となった。ここでは、大谷翔平投手を含まない野手登録の日本人選手の2022年を紹介する。

○鈴木誠也(カブス)

 広島からポスティングシステムを利用し、日本人野手として史上最高額となる5年総額8500万ドル(約126億円)でカブスと契約した。開幕戦に先発出場してメジャーデビューすると、4月18日(日本時間19日)には週間MVPに輝くなど、好スタートを切った。一方、5月26日(同27日)のレッズ戦で二盗の際に左手薬指を痛め、約1か月にわたって負傷者リスト(IL)入りした。今季は111試合に出場して打率.262、14本塁打、OPS.769だった。

○筒香嘉智(パイレーツ→ブルージェイズ傘下)

 パイレーツと1年400万ドル(約6億円)で再契約し、メジャー3年目に突入した。しかし、昨季の後半戦の好調から一転、最初の35試合で打率.177、2本塁打と不調に陥ると、5月26日(同27日)にIL入りした。8月3日(同4日)にDFAになり、8月5日(同6日)には自由契約。8月16日(同17日)にブルージェイズとマイナー契約を結んだ。今季はメジャー50試合で打率.171、2本塁打、OPS.478。マイナー38試合で打率.301、7本塁打、OPS.942だった。

○加藤豪将(ブルージェイズ→メッツ)

 ブルージェイズとマイナー契約を結ぶと、4月7日(同8日)に開幕ロースター入り。プロ10年目にして初のメジャー昇格を果たした。4月9日(同10日)のレンジャーズ戦で代走でメジャー初出場。4月27日(28日)のレッドソックス戦では初安打も放ったが、5月4日(同5日)にDFAとなった。5月7日(同8日)にウエーバー公示を経てメッツに移籍。今季はメジャー7試合で打率.143、OPS.686。マイナー81試合で打率.219、9本塁打、7盗塁、OPS.682だった。10月20日に行われたドラフト会議で日ハムに3位指名され、動向に注目が集まる。

○秋山翔吾(レッズ→パドレス傘下→広島)

 メジャー3年目はスプリングトレーニングで打率.182、OPS.364とアピールできず、開幕ロースターから外れた。4月5日(同6日)に自由契約になると、5月9日(同10日)にパドレスとマイナー契約を結んだ。6月16日(同17日)に再び自由契約になると、6月27日に広島と契約して日本球界に復帰することが発表された。メジャー3年で本塁打はゼロに終わった。今季はマイナー16試合で打率.343、3本塁打、2盗塁、OPS.907。NPB復帰後は44試合で打率.265、5本塁打、OPS.746だった。

(Full-Count編集部)

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