エ軍はFA遊撃手獲得の“資金がある” 大物補強や“大谷元相棒”復帰を米メディア提案

ドジャースのトレイ・ターナー(左)とロッキーズのホセ・イグレシアス【写真:ロイター、Getty Images】
ドジャースのトレイ・ターナー(左)とロッキーズのホセ・イグレシアス【写真:ロイター、Getty Images】

ターナー、スワンソン、コレア、ボガーツを遊撃候補にあげた

 今季73勝89敗でア・リーグ西地区3位に終わり、8年連続でプレーオフ進出を逃したエンゼルス。アート・モレノオーナーが球団売却を検討していることを明かすなど先行き不透明な面もあるが、低迷を打開するにはどのような補強が必要なのか。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は野手について、遊撃手の獲得を進言。今オフにFAとなるドジャースのトレイ・ターナーとブレーブスのダンズビー・スワンソン、オプトアウト(契約破棄)の権利を有するツインズのカルロス・コレア、レッドソックスのザンダー・ボガーツというビッグネームをあげた他、これらの選手を獲得できなかった場合として大谷翔平投手の“良き相棒”として知られたロッキーズのホセ・イグレシアスも候補としている。

 記事は、二遊間を「最も見直しが必要な部分」と強調。現有戦力では二塁にルイス・レンヒーフォ、遊撃にデビッド・フレッチャーが入るだろうとした上でターナー、スワンソン、コレア、ボガーツに言及し、「誰か1人を獲得することは理にかなっている。彼らはエンゼルス打線にパワーを与え、守備を強化することができる」と主張した。

「この4人の遊撃手は7年以上の契約を要求することが見込まれる。エンゼルスは大型契約を結ぶことに躊躇するかもしれない」とした上で、近年の年俸総額に匹敵する金額を払うことに前向きだと想定すると、エンゼルスはある程度費やせるお金を持っているはずだと記事は主張。2022年開幕時の年俸総額は1億8900万ドル(約279億円)で、2023年については現時点で1億3300万ドル(約196億円)だという。

 これらトップクラスの遊撃手を獲得できない場合は、今季途中にアスレチックスからホワイトソックスに移籍したエルビス・アンドラスやフィリーズで98試合出場のジーン・セグラ、そしてホセ・イグレシアスを挙げて「理にかなっている」と述べている。イグレシアスは昨季、エンゼルスで114試合に出場。大谷翔平投手が本塁打を放った際に一番乗りで祝福するのが恒例で、日本ファンにも親しまれていた。今季はロッキーズで118試合に出場。128安打を放ち、打率.292をマークした。

 捕手に関しては今季102試合出場のマックス・スタッシーと、今季途中にフィリーズから加入してシーズン終盤にメジャーデビューした22歳のローガン・オハッピーを「競わせるだろうし、そのうちの1人が結果を出してくれると願うことだろう」と解説する。一塁手のジャレッド・ウォルシュは9月に胸郭出口症候群の手術を受けた。来季開幕に間に合わないと判断された場合は、今季レッズで80試合出場のドノバン・ソラーノのような選手が「理にかなうかもしれない」と述べている。三塁手は大型契約を結んでいるアンソニー・レンドンを挙げ、「健康を保ちいい状態に戻ってくれると期待するしかない」と伝えている。

 そして、外野は中堅のマイク・トラウト、右翼のテイラー・ウォードが確定で、左翼候補に23歳のジョー・アデルとフィリーズから今季途中加入した24歳のミッキー・モニアックをあげた。ただ、モニアックについてはメジャーデビューから3年経つも実績が十分ではないとし、アデルも今季88試合で打率.224、8本塁打に終わっており「どちらも開幕時の外野手として信頼されているはずはない。エンゼルスは他球団からの補強を考えるべき」としている。「便利な選択肢」としてマリナーズのミッチ・ハニガーや今季は所属がなかったマイケル・コンフォルトをあげている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY