“高卒ドラ1捕手”は大成する? 甲子園記録でも苦戦…完全試合達成、FA注目株も

広島・中村奨成(左)とロッテ・松川虎生【写真:町田利衣、荒川祐史】
広島・中村奨成(左)とロッテ・松川虎生【写真:町田利衣、荒川祐史】

今年のドラフト会議でDeNAは大阪桐蔭高の松尾汐恩捕手を単独1位指名

 20日に行われたドラフト会議で、DeNAは大阪桐蔭高の松尾汐恩捕手を単独1位指名した。昨年は市和歌山高の松川虎生捕手がロッテの1位指名を受け、ルーキーイヤーから76試合に出場、佐々木朗希投手とのバッテリーで完全試合も達成した。ここでは2000年以降の“高卒ドラ1捕手”を振り返ってみる。

〇ロッテ・松川虎生(市和歌山高→2021年ドラフト1位)
 高校通算43発の強打と強肩を武器に、高卒捕手では史上3人目の開幕スタメンの快挙。76試合の出場で打率.173、0本塁打14打点と課題は明確だが、非凡な才能を示した。

○広島・中村奨成(広陵高→2017年ドラフト1位)
 夏の甲子園で清原和博を超える6本塁打をマークして大きな注目を集めた。しかし2021年にプロ初本塁打を含む2発を放ったものの、ブレークが期待された今季は27試合出場に終わった。

○西武・森友哉(大阪桐蔭高→2013年ドラフト1位)
 高校時代は藤浪晋太郎投手(阪神)とバッテリーを組み、通算41本塁打。新人の2014年に41試合に出場し、打率.275、6本塁打15打点といきなり結果を残した。2019年は首位打者、リーグMVPを獲得。2021年には自身3度目のベストナインを手にした。今季は国内フリーエージェント(FA)権を取得し、その動向が注目されている。

○ソフトバンク・山下斐紹(習志野高→2010年ドラフト1位)
 高校通算35本塁打をマークし、斎藤佑樹(日本ハム)の外れ1位で入団。プロ3年目の2013年に1軍デビューを飾ったが定着できず、2018年に楽天にトレード移籍した。2020年に戦力外となり中日に育成選手として入団、6月に支配下となったが、今季は20試合の出場に終わり戦力外通告を受け、29歳で現役引退を表明した。

西武・炭谷銀仁朗は17年目を迎えた今季も楽天で98試合に出場した

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